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印鑑の種類と基礎知識

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)『実印』とは何か………印鑑とは,朱肉を付けて,姓などを紙に印字するものや,自分が自分であると文書で証明するための道具なわけや。押された跡,印影のことも『印鑑』と呼び,道具そのものを指す時には『判子』や『印章』とも呼ばれとる。その印鑑を,住民登録をしてある市区町村役場に登録するのが『印鑑証明』や。登録された印鑑が『実印』になるわけやな。実印に使える印鑑は,印影を正方形で囲んだ時に,一辺の長さが8~25ミリの間でなくてはならないが,基本的に何でもいいそうや。ただし,氏名(基本的には姓名)が彫られていなくてはならず,芸名やペンネームでは実印に登録できんので注意が必要や。


)宅配便を受け取る際には?………実印に対して『銀行印』や『認印』と呼ばれるものもある。前者は銀行印に届けてある印鑑。手形や小切手の振り出しにも使えるため,管理はしっかりせんとあかん後者はそれ以外の印鑑を指す。宅急便の受け取りなどは認印でokや。どちらも実印である必要はないので,使い分けるのが無難やな。


)法人の印鑑にも名前がある?………以前は個人が使う印鑑やが,法人の印鑑もある。法人が契約書や請求書,領収書などに捺印する,角型の印鑑『角印』や,弁護士などの士業に就いている者が使う『職印』などがそれや。


※拇印はどこまで通用する?

)印鑑が手元にない場合は,朱肉を親指や人差し指の先につけて指紋を残す『拇印』で済ませることがある。指紋から個人を特定できるから使われるんやが,鑑定料は高く,個人レベルで判断するのは難しいそうや。そのため,効力も弱い。拇印による手形や小切手の振り出しは無効とされた判決もあるくらいや。警察での供述調書や被害届など,特殊な文書以外では,公文書にはほとんど用いられないそうやで。


※盗難にされた時はこう対処!

)自分を証明するための道具なだけに,怖いのが盗難や紛失や。特に実印や法人なら会社の代表印の場合は,すぐに失効させねばならん。役所にその旨を届け出た上で,改印届を提出するんや。警察にも盗難届や紛失届を出す必要があるな。法人なら,取引先などにも伝えなければならんし,面倒なことこのうえない。実印は金庫などに入れて管理を厳重に,印鑑証明書を取れる印鑑登録カードは住所や氏名がわかるものと別にするなど,慎重に扱おうな。