腎臓病・学習会 “フットケアについて” | Akita-Ryuの気まま日誌

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6月3日(日)に大館市で行なわれた『第11回腎臓病・学習会』について、

簡単にご報告。


2006年(平成18年)から開催されている「腎臓病・学習会」


秋田県では、一般の市民向け(腎臓病保存期の方など)に行なう、

「腎臓病を考える集い」は、これまでに36回開催しています。


こちらの学習会は、透析患者向けの学習会で、

今までも、“透析患者の検査データの見方”や“食事療法”

さらに“合併症”や“シャントトラブル”などについて実施しています。


11回のうち、7回をこちにの大館地区の

「北秋鹿角地域腎友会」で開催しています。

ほぼ毎年ですね。

県腎協としては、有望があれば毎年でも、年2回でも行ないます。

「腎臓病を考える集い」は、腎臓病の啓発を目的に県腎協と秋田県が主催し、

こちらの学習会は、地域腎友会の取り組みです。


今回は…

『透析患者のフットケアについて』

-合併症予防とよりよい生活をするために少し勉強をしてみましょう-

の演題です。


講師は、秋田市内の腎クリニック(個人のクリニック)の看護師さん

(フットケア指導士)にお願いしました。


そもそも「フットケア」って、ナニ??からのお話。

こちらの地域には総合病院・個人クリニックなど6ヶ所の透析施設がありますが、

先生から、「今日参加されている病院では定期的に足の観察をしていますか?」

の質問に手が全く上がりませんでした。


秋田市から参加した、Ryuの病院では3ヶ月に一度看護師が

「足見せて~」とやって来ます。

意外でしたね。

そもそもの所からやはり必要ですね。


資料に書かれたいる『フットケアとは?』には、


・ 足のトラブルを抱えている人に対して、足が発している体の危険信号をいち早くキャッチし足から体全体の状態を満たし、「本来の自分である」ことに「満足」できるためのケアであると言えます。


糖尿病から腎不全となって透析を始める人が多くなって、

足の抹消の血管に血液が行かなくなり、壊疽を起こして切断。

と言うことは良く聞きます。

それとともに、透析患者の合併症の一つとして、最近は捉えられています。


各病院ではチームを作って「フットケア」を積極的に行なっていますが、

北秋地区は未開の地のようです。


更に資料では…

透析を受けている方は要注意ということでこのように書かれていました。


・ 抵抗力の低下 身体の抵抗力が低下している方が多く、細菌に感染しやすく、化膿しやすくなります。

・ 血流障害 動脈硬化がすすみ血液の循環が悪くなると、足の先まで酸素や栄養が行き渡らず、ケガが治りにくくなります。

皮膚の乾燥 皮膚が乾燥しがちのため、皮膚のひび割れがおきやすくなかなか改善されません。

・ 糖尿病があると 神経障害により、感覚が鈍くなり、痛みを感じにくく、ゲガの発見が遅れ、化膿しやすくなります。


これらを踏まえて、講師の先生のクリニックでは次の様な取り組みをしています。


1. フットケアパンレットの作成

2. フットチェック

3. ABI検査

4. フットケア(爪切り、たこ・魚の目の処置、創処置、足浴)

※必要時は皮膚科などの受診を勧める

5. 足軽通信~フットケアの壁新聞


ということです。


まず患者さんに必要性を説明し、必要なチェック・検査を行ない、

その患者さんに合わせた処置。

更に壁新聞でフォロー。


まだ、「フットケア指導士」となって間もないと仰っていましたが、

素晴らしい取り組みだと思います。


ウチの病院も似たような取り組みですが、よく言われるのは

足の裏がひび割れていて「水虫」かも知れないから

皮膚科を受診しなさい…と言われます。

何年も放っておいたのですが、

Ryuも透析歴が長くなって来たので3ヶ月ほど前に皮膚科を受診してみました。

すると…水虫ではなく、単なる「乾燥」であると。

かなり、かかとの所は割れて痛くなっていました。

どの様な処方だったかと言うと、普通の「ワセリン」 を塗って下さい~でした。


リンクにもあるように、乾燥を防ぎ、かゆみにも効果があります。

ただ、かなりベタベタして、足に塗ると滑って転ぶ危険性も…

その辺は医師から注意がありました。


動脈硬化のABI検査は、ウチの病院では誕生月の検査項目

(他に心エコー、腹部エコー、お腹のレントゲン(大動脈の石灰化をみる))

となっていて、定期的にやってくれます。


まだ、動脈硬化にはなっていない模様…



この後、壁新聞などを基に説明をして下さいました。


足は人間が生活する上でとても大事な部分です。

足がなければそもそも、歩けません。

小さな異変が切断と言う大きな事態を招きます。


注意が必要ですね。


自分の病院はどの様な足についての取り組みをしているのか

いま一度確認するのもいいことだと思います。


全然、行なっていないとすれば問題が多いですね。

拙い説明ですが、以上とさせていただきます。

(思い出したら…追記いたします)