ひと月余りの久々の投稿となってしまいました。

 先月末に襲来した台風10号は、当初、四国や近畿地方へ上陸するという進路予報が大幅に変わり、まさかの九州直撃に変わって驚きました。

 当農園のコシヒカリ、当初は8月28日に収穫予定でしたが、急遽予定変更し、近くの農家の方にお願いして26日の夕方からコンバインで収穫を開始しました!どうにか、60アールのうち、半分の30アールが終了、翌日の27日に残りの30アールを収穫してもらいました。収穫作業が終わるまでは、風雨も無く、無事終了することができて何よりでした。

 ちなみに29日に鹿児島に上陸した台風10号は、当地でも激しい風雨で果樹や野菜など被害を受けましたが、建物や人への被害までは無く一安心でした。

 さて、収穫後の状況ですが、くず米は昨年と変わらず、少なくて良かったものの、収穫量がこれまででワースト記録を更新してしまいました。

その要因としては、一つ目に台風により収穫時期を早めてしまい、まだ完全に登熟していない時期に刈り取ってしまったこと。今回の台風が大型で非常に勢力が強いということで、倒伏や豪雨による湛水化により、台風通過後の収穫作業が極めて困難となることで仕方ありませんでした。

二つ目として、2月の天候不順が原因と思われますが、毎年播種していた緑肥のヘアリーベッチの極端な生育不良です。10年以上、緑肥作付けをしていますが、今年のように3月の刈取時期の生育がこんなに悪かった年はありませんでした。イネの収量に影響するチッソ分の不足が大きかったようです。

三つ目としては、異常高温による登熟不足ではないかと思います。早期米のコシヒカリに特にその影響が出てしまったようです。高温耐性の優良品種への変更も必要かもしれません。

今年の反省を踏まえ、来年に向け、収量アップ対策を講じていきたいと思います。以上、今年の収穫作業についてのご報告でした。

 我が家の稲君、コシヒカリもご覧の通り、ここ数日で立派な稲穂が出てきて、そろそろ垂れ始めてきました。

 ということで、前回ご紹介した通り、合鴨ちゃんたちの捕獲作戦の時期が到来しました。

 今年は、鹿児島県の合鴨農法実施農家さんが外敵被害に遭われ、急いで合鴨の補充をしたいとの申し入れがあり、我が家の合鴨ちゃんたちを急遽、昨日の3日土曜日に引き取ってもらうことになりました。

 そこで、昨日の早朝、いつものように餌を合鴨小屋に与えたところ、小屋の中に全員集合したので、出入口を素早くシャットアウトし、格納成功!

 あとは魚とり網で一羽ずつ捕獲し、コンテナの中に移していき、30分足らずで合計61羽の捕獲作戦が無事成功。

トラックで鹿児島の水田へ引っ越していきました。鹿児島でも頑張ってくれることを祈るばかりです。

以上、今年の合鴨ちゃんたちの捕獲作戦報告でした。

 これからは、熱中症に気を付けながら、合鴨小屋や合鴨ネットなどの片付けに頑張ります!

暑中お見舞い申し上げます。

酷暑の日々が続いていますが、当農園の稲君たち、ついに稲穂が出てきました! 祝 出穂!

 順調に生育してくれていてうれしい限りですが、毎年のことながらこの稲穂を狙って、空からスズメたちが襲来してきますので、これから稲刈りまでのひと月のあいだ、その対策が必要です。

まず、一つ目はキラキラ光るテープ、防鳥テープですが、これは視覚的な忌避対策です。ある程度は効果がありますが、スズメが慣れてくると効果が弱まります。

二つ目はカイト鷹。現在、二枚の田んぼの周りに合計5基のカイト鷹を設置しています。強い風で空高く舞い上がり、風向きによっては複雑に舞いますので、効果は高いと思われます。ただし、早朝など風のない時間帯は、残念ながら全く効果が無いのでイマイチです。

三つめが爆音機バードパンチャーです。

これは、爆音とともに玉とカラスのような模型が上に飛び上がりひらひらと落ちてくる仕組みとなっていて、聴覚的、視覚的に忌避効果が高いです。

昨年、随分前に使用していたものを引き出して設置したものの、うまく起動せず、思ったような効果が上がりませんでした。そこで、今年はカセットガスボンベ型からプロパンガスボンベ型に更新して設置したところ、効果が絶大で今のところ、早朝からのスズメ被害は一切ありません。

 実はスズメ対策として、もうひとつが大きくなった合鴨ちゃんたちです。最近、声変わりして「ガーガー!」と田んぼ中で鳴いていて、相当な忌避効果があります。

ただし、稲穂が垂れてくると逆に大事な稲穂を合鴨ちゃんたちに食べられてしまいますので、そろそろ田んぼから引き上げなければなりません。

 ということで、次回は合鴨ちゃんたちの引き上げ作戦について、ご報告します。

 

 

 

 いよいよ、今年も梅雨明け宣言が出され、本格的な猛暑の夏がやってきましたが、当農園の合鴨ちゃんたちは、猛暑にもマケズ、みんな元気いっぱいです。

 また、コシヒカリの稲君たちも太陽光線をいっぱい浴びて、随分と大きくなり、もうしばらくすると、稲穂が出てくる時期となりました。出穂後、稲穂が垂れるようになると、その大事な稲穂を合鴨ちゃんたちから食べられてしまいます。そうなる前に合鴨ちゃんたちを田んぼから引き上げる必要があります。

 そこで、先日の20日、合鴨小屋の周りの運動場を撤去し、ご覧の通り、捕獲網を設置しました。また、毎日の給餌場所もこの捕獲網の中に移動しました。

 

 

その後、いつものように合鴨ちゃんたちに餌を与えると、みんな一目散に捕獲網の中に入ってくるようになりました。

 これで、出穂後の合鴨ちゃんたちの捕獲作戦の準備が完了し一安心です。

 次の作業は、稲穂を狙ってくる厄介なスズメ撃退作戦です。その様子は、次回ご紹介します。

 

今年の梅雨もいよいよ終盤、今週中にはようやく梅雨明けしそうです。

さて、今回も当農園の近況報告です。

毎年のことですが、当農園では、収穫量アップ及びお米の食味向上のため、有機肥料による追肥を行っています。

 今年は6月30日に有機窒素の補給として魚粕資材の「味まる4号」及び食味向上を促進するミネラル資材「ベースマグ」を田んぼに散布しました。

 

 写真は、2週間後の14日の田んぼの様子ですが、おかげでコシヒカリの稲君たちもずいぶんと大きくなりました。

 

 稲君たちも大きくなりましたが、負けずに合鴨ちゃんたちも田んぼ全体に放鳥してからご覧の通り、こんなにでっかくなりました。

 毎日、早朝と夕方の2回、餌を与えていますが、競争しながらすごい勢いで食べつくしていきます。おかげで田んぼの中の雑草も害虫も退治してくれて大助かりです。

 梅雨が明けると猛暑の夏がやってきますが、暑さにもマケズ、田んぼで頑張ってくれることを祈るばかりです。

 季節はもう7月、梅雨本番の時期なので仕方ありませんが、ここ10日間ほど雨ばかりの日々、本日7月2日にやっと晴れ間が出てくれて感謝、感謝です。

 さて、今回も当農園の近況をご紹介します。

 合鴨ちゃんたちを一日も早く田んぼ全体に解放するため、ここ一週間の間、合鴨ネットや電気柵、カラス対策のカイト鷹やテグスの設置などの準備作業に追われました。

それらの作業を6月いっぱいにはどうにか終了することができ、30日にご覧の通り、狭くなった水慣らしの運動場から合鴨ちゃんたちを田んぼ全体に放飼することができました。

 

 

  広い田んぼに放された合鴨ちゃんたちは元気いっぱい、田んぼの中の小さい虫や草をすごいスピードでついばんでいきました。その様子を見ていると心が癒されます。

 今年で33年目の合鴨水稲同時作ですが、毎年、合鴨を田んぼに放すこの瞬間がこの農法の醍醐味です。というのも、これで、田んぼの中の雑草や害虫退治は強力な助っ人、合鴨ちゃんたちに任せられるという、何とも言えぬ安堵感を味わうことができるからです。

 これからは、合鴨ちゃんたちの成長と稲君たちの生長を見守りながら、日々の水管理など注意していきたいと思います。

 

 今年は、平年よりも随分と遅れての梅雨入り宣言でしたが、一昨日の20日にはいきなりの大雨で驚きました。

 そのような中、当農園では、かわいい合鴨ちゃんたちの受け入れ準備も整い、19日に田んぼ育雛がスタートしました。

 幸いにも梅雨の中休みで一転として昨日は一日中、晴天に恵まれましたので、ご覧の通り、運動場で水慣らし訓練も順調に行うことができ、一安心でした。

 これからは、合鴨ちゃんたちを田んぼ全体に放飼できるよう、合鴨ネットや電気柵などの設置作業に頑張ります。

 以上、当農園の近況報告でした。

 6月に入り、当農園のコシヒカリは、種まきして、今日でちょうどひと月が経過しました。

 その間、雑草の発生を抑えるため、前回でもご紹介した通り、機械による除草作業を何度も行いました。今年は、有難いことに梅雨入りが遅れていて、お天気が続き、おかげで合計6回ほど機械除草を行うことができ、今のところ雑草対策はほぼ完璧です。

 天気予報では、今週いっぱい晴天続きで少しばかりほ場も乾燥しすぎていて、稲君たちも随分と大きくなったことから思い切って、写真のとおり、今朝から田んぼへの入水を開始しました。これで畑から水田にチェンジしました!

 

 

ちなみに、これまでは、畦波シートを張って用水路からの冷たい水が直接、稲に当たらないようにしていましたが、なかなかうまくいかなかったので、2枚の田んぼのうち1枚の田んぼには試験的にパイプとホースを活用してみました。果たしてうまくいくかどうか楽しみです。

 それにしても通常の稲づくりは田んぼに水を入れ、代かきしてから田植しますが、当農園では、乾いたほ場に種を播き、大きくなってから水を入れるという、本当に変わった稲づくりです。

 入水まで終わったら、今度は、いよいよかわいい合鴨ちゃんたちのお世話が始まります。今月の中旬には、雛が届きますので、これからはその受け入れ準備に頑張ります!

 以上、当農園の近況報告でした。

 乾田直播有機稲作の当農園の近況報告です。

 5月5日播種後、9日が経過した14日、写真の通り、無事発芽を確認でき、一安心です。

 

毎年のことですが、本当に発芽してくれるのか不安ですが、今年は確実に発芽してくれて感謝、感謝です。

 三日後の17日には発芽後のホウキング機械除草を行い、昨日の21日は、今年も福岡県の除草機械メーカーのオーレックさんから3名来ていただき、除草管理機と株間除草機械(ホウキング除草機)2台で機械除草していただきました。

こちらも暑い中、本当に感謝、感謝です!

 おかげさまで今のところ、雑草対策は万全ですが、少しばかり乾燥気味なので、恵みの雨を期待しています。以上、近況報告でした。

 今回は、当農園の播種作業後の経過報告です。

 天気予報どおり、播種後の5月6日はまとまった雨が降りましたが、その後、久々に気持ち良い晴天が続き、田んぼが乾いてくれましたので、写真の通り、ローラーで鎮圧作業を行うことができ、安心しました。

 これで、均一な発芽が期待できます。ただし、これからは稲の発芽だけではなく、もちろん雑草も発芽してきます。

 そこで、播種した稲が発芽する前にその上部の雑草を除草する必要があります。

 ということで、ホウキング除草機による機械除草を昨日の11日に行いました。左が作業前、右が作業後です。

 

 

事情により、詳細な写真はご紹介できませんが、ご覧の通り、ローラーで鎮圧した田面をホウキング機械で処理しましたので、表面が柔らかくなりました。

 今日はまとまった雨が降るようですが、これで昨年のような、酸欠状態になることもなく、一石二鳥の効果も期待できます。

 来週は発芽してくれると思いますが、発芽後もこのホウキング除草作業を行い、乾田直播の最大の課題である雑草対策に頑張りたいと思います。そのためにもお天気が続くことを祈るばかりです。