「生活第一」というスローガンで、民主党の政権交代が実現しました。さて今後は・・・
雇用の問題
民主党のマニフェストによると、派遣労働の規制強化
1985年に制定された当初の労働者派遣法の対象は、一部に限られた業務でした。しかし、企業の要請に沿って対象業務が拡大され、99年には原則自由化とされました。民主党は「安易な規制緩和が雇用不安を招いた」として、2ヶ月以下の労働者派遣や製造業の派遣は原則禁止とする方針である。
これに対して、関係機関からは契約社員や期間従業員などの有期雇用全体の規制もして欲しい。という意見や「様々な事情で比較的簡単な仕事にしかつけない若者もいる。規制強化と併せて彼らの働く場も確保して欲しい」というNPO法人の声もある。こうした中で、最低賃金の引き上げを掲げている政策内容に経営者団体からは、ますます企業経営は苦しくなると言われ、懸念材料は多く前途多難である。
介護の問題
民主党のマニフェストによると、介護労働者の賃金の月額4万円引き上げ
厚生労働省によると介護職の平均給与は月約21万円だが、4万円引き上げでも全産業の平均(約33万円)には及ばない。将来的には全産業平均まで賃金を引き上げたいとしているが、そのためには専門性を高める支援も必要として対策の上積みを求めている。また、介護する家庭の関心も高い。さらにマニフェストには触れられていない認知症対策についても症状に応じた切れ目ないサービスとどのような制度にするのか全体像を示して欲しいとの声が上がっている。
障害者の問題
民主党のマニフェストによると、障害者自立支援法を廃止して「障がい者総合福祉法(仮称)」を制定目指す
自立支援法は、サービス費用の1割を利用者が負担して応益負担を原則とする。
これは多くの障害者団体から批判を浴びたため、民主党は収入に応じて利用料を払う「応能負担」を導入する方針である。批判してきた団体は「応能負担への移行や支援対象になる障害の範囲拡大などが新法に盛り込まれると思うが、これらは新法制定を待たずに早急に実現して欲しい」とする。一方、自立支援法の枠内で前進を目指してきた団体は「障害者を施設から地域へという自立支援法の趣旨は正しかった。現行法のよい部分は残し、障害者施策を後退させるべきでない」と主張している。
いずれの政策もこれまでより一歩前進という形になりつつあるが、一番の問題は財源の確保であり何としても現場の声を実現できる政策が出来上がって欲しい。