口だけ男
「もう負けたくねぇ!」
と憤り、
明日から毎日、“走る”だの、“ボール蹴る”だのってな所謂、
「めあて」というものを立てるのであるが、
結局仕事だの、バンドだのが忙しゅうて、
いつの間にか次の年の大会を迎える訳である。
体育会系で未だに社会人スポーツで活躍しているチームメイトは、
俺がスタジオに行っているようにスポーツジムに行く。
俺がライブをするように普段から試合をしている。
そうすると、負けた時だけ立てる俺の「めあて」は滑稽に映るらしく、
「どうせお前何もしないで来年も同じこと言うじゃん」
と軽くあしらわれるのである。
こういうことを言ってくれる友達がいるおかげで、
自分のブタ度を知ることができるのである。
そして、去年より少しはボール蹴るようになりました。