今日はアイヌ民族について学んできた。
講師は藤戸ひろ子先生で本当のアイヌ民族の血を引く方。
ドラマでしか見たことも無いし、知識も無いので本当のアイヌを知った。
長い歴史の中でアイヌ民族はしいたげられ、偏見の目で見られ、
差別されながら現代まで暮らしてきたらしい。
令和時代に於いても過去を隠して暮らしている人は多いそうです。
人権問題はなはだしい。
今、アイヌ民族は国内で何人いるかわからないのは、
自分の過去を これからも知られたくない、そんな事情があるかららしい。
そんなことを気にしながらも、アイヌ民族の歴史や暮らしや思いを
伝えようとする人たちもいる。
その一人がアイヌ民族講師の藤戸ひろ子先生です。
美しい人で語り口や所作にはアイヌの気配さえない。
アイヌは文字を持たないので人の技術や所作を見て受け継いでいきます。
針仕事で何でも縫い上げる技術は素晴らしい。
みんな目を丸くしてアイヌの作品を眺めていました
手前から木を剥いで乾燥させたもので編み物に使用する。
次はクジラの部分から採取したもので裁縫に使ったりする。
鹿の足の筋など。
保存用乾燥食材や子供の狩の玩具など
各土地には、アイヌの人々が呼びならわした地名がつけられている。
北海道でもいたるところにアイヌ語を由来とする地名があり、
その場所がアイヌ民族にとってどのような存在であったかを知ることができる。
登別や稚内のように「べつ」や「ない」のつく地名は、
アイヌ語で川を表す「ペッ」や沢を表す「ナイ」に由来し、
河川に関連する地名であることがわかります。
稚内 →「ヤム・ワッカ・ナイ(冷たい飲み水の沢)」
知床 →「シリ・エトク(大地の突き出たところ)」
釧路 →「クスリ(温泉)」もしくは「クシル(越える路)」など
帯広 →「オ・ペレペレケ・プ(川尻がいくつにも裂けている場所)」
旭川 →「チュク・ペッ(秋の魚=鮭+川)もしくは(波+川)」
洞爺 →「ト・ヤ(湖・岸)」
石狩 →「イシカラ・ペッ(非常に曲がりくねった川)」
札幌 →「サッ・ホロ・ペッ(乾いた大きい川)」
小樽 →「オタ・オル・ナイ(砂浜の中の川)」
秋田県には比内という地名があるが、
アイヌ語で小石の多い川を意味する「ピ・ナイ」に由来するとされ、
このことからアイヌ民族の居住圏は北海道だけでなく、
津軽海峡を隔てた東北地方にまで及んでいたことがわかる。