クエスト18-1 黒き暗殺者
夜が更けた密林…。一匹のケルビが渇いた喉を、潤すため水辺にやってきた。辺りには静寂に包まれている。
前までは、イャンガルルガがこの地を占領していたため、草食獣達は森の奥へと避難していたのだが、イャンガルルガがいなくなり密林には平穏が訪れた…。そうケルビは思って無防備にも一匹で水辺に来てしまった。
だが、その平和も長くは続かない。巨大な木々の中に見えた黒い影が、ケルビに狙いを付けていた。ケルビはその存在に気が付いていない。巨大な影は大きく跳躍すると、目にも止まらぬ速さでケルビに襲いかかった。
ケッ!!
鋭い爪は、ケルビの身体を斬り裂いた。辺りに血飛沫が飛び散る。ケルビは衝撃で吹き飛び、岩場に叩きつけられ、絶命する。
ゴアァァァァァァァァァァァァ!!!
巨大な影はケルビの近くに寄ると、
『これから、この場所は俺の縄張りだ!!』
そう主張するかのように、高々と吠える。
翌朝密林に入った村人が血相を変え、帰ってきた。モンスター絡みの事ならカレンに報告しようと思ったのか、カレンの自宅に飛び込んでくる。
「悪魔だ!! 悪魔がまた密林に」
「落ち着いて…何があったの!?」
「それが…」
村人は今朝密林で見た事をカレンに報告する。
自分が密林を探索していたときに、ドスランポスに出会ってしまった。なんとか逃げようとするが、すぐに捕まり絶体絶命…。そう思った時だった。突然突風が吹き荒れたかと思うと、自分の顔に血飛沫が飛び散った。
ギャァァァァ!!
ドスランポスは吹き飛ばされ地面に叩きつけられた。ドスランポスはなんとか立ち上がるが、すでに右腕は引き千切られ血が噴き出している。ドスランポスはその巨体に飛びかかるが、巨体は鋭い歯が並ぶ口でドスランポスの頭を噛み砕いた。
ドスランポスを噛み砕いた黒い影は、ドスランポスの死体を投げつけると商人の方を睨みつけ近寄ってきた。
「ひいっ…!!」
商人はとっさに逃げ出そうとしたが、すでに黒い影は商人に近寄ってきた。黒い影は、商人の身体を見回す。
『こいつでは無い』
自分が探しているのは、主を倒した人間。そいつらを倒せば自分は本当の、王になれる。そう思った黒い影はどこかに飛び去って行った。
「分かったわ…ギルドの方に連絡しておくわ。その前に、私が行ってみるわ」
商人の話を聞き終えたカレンは、商人の肩に触れる。
「えっ!? 今ですか」
「えぇ…」
カレンはガルルガシリーズを身につけると、ジェノサイドテンペラーを背中に掛け密林に向かっていた。
To Be Continued
全部貯めてから、投稿するのか一話ずつ投稿するのか…
そういえば、ナルガ希少種倒したよ