PSE法が施行されるということで、世間をにぎわしています。そもそもどういう法律かというと、
PSEマークがついていない商品は中古として販売できない為、資産価値がゼロになるようです。
「売り買いしないから関係ないや」目の前のその高価な電気製品や電動工具等の資産価値がゼロになる
かも知れません。#オークションでの取引も場合によっては事業者と認定され規制の対象になります。
という説明があります。
僕がこの法律の問題だと思うところは、まず、人のものにまつわる思い出を奪うというところです。
こう考えてみると分りやすいです。いま、昭和20年代とか、30年代、40年代の漫画や、雑誌
を集めている人がいるとしましょう。あるいは、大正時代や昭和初期のキングという少年誌とか。
そういうものを読むと、当時の流行や、ものの考え方が分るわけです。自分たちの生まれる前がどんな時
代だったのか、写真もあるでしょうし、記事もあります。それらを読むと過去が分るわけです。
でも、もし、昔の雑誌の売買を停止させられたら、どうなるでしょうか?過去のことはわからなくなる。
過去との断絶です。たとえその意図がないとしても、それは結果的に、思想の自由を取り締まるのと
かわりないのです。個人の楽しみを取り上げることにもなります。
PSE法も同じことです。この法律が施行されれば、それから数年待たず、過去との断絶が必ず
起きます。昔のゲームも出来なくなるはずです。文化破壊といってもいいでしょう。
これははっきり言って、実際に人を殺してないでしょうが、人の過去や歴史を殺してるのと全く同じです。
過去を受け継ぎつつ、いまを生きているのが我々なのに。はっきり言ってこの法律を作った人たち
は自ら法律違反を起こしています。いまは規制対象外のものも必ず規制対象に入れてくるでしょう。
そうなると、映像資料もなくなるし、学術的番組(NHKのドキュメントとか)も録画しているものも
見れなくなるでしょう。集めてきた情報や映像はみれなくなります。思想の自由もなくなるでしょう。
直接思想を取り締まるのでなく外堀から取り締まっているのです。
納税者起訴を起こしてもいいくらいです。国民の幸福を取り上げるわけですから。中古品業者が困るから
という視点から批判がでていますが、こういう視点での批判がないで自分なりの考えをかいてみました。
この法律を作った人たちは思想的に狂っているとおもいます。