フランスの名馬「エピナール号」が、今日は英米の駿馬と覇を
あらそうというので大人気。競馬狂のパリっ子が3人、この勝負
逃してはならじと思ったが、さて金が無い。入場券売り場まで来た
3人、何思ったか一列にならび、まず先頭の男が何食わぬ顔で
改札係りのまえを押し通った。「もしもし、どこへ行きます?」
先頭の男、振り向きもせず「おれはエピナール号の調教師だ」
改札係は黙って通す。今度は2番目の男、「おれはエピナール号
の馬主だ」改札係は一歩下がって敬礼する。次にしんがりの男
勇を鼓してサッサと通り抜けようとする。「もしもし!」ととがめ
たら、「おれがそのエピナール号だ」と言って入っていった。
あらそうというので大人気。競馬狂のパリっ子が3人、この勝負
逃してはならじと思ったが、さて金が無い。入場券売り場まで来た
3人、何思ったか一列にならび、まず先頭の男が何食わぬ顔で
改札係りのまえを押し通った。「もしもし、どこへ行きます?」
先頭の男、振り向きもせず「おれはエピナール号の調教師だ」
改札係は黙って通す。今度は2番目の男、「おれはエピナール号
の馬主だ」改札係は一歩下がって敬礼する。次にしんがりの男
勇を鼓してサッサと通り抜けようとする。「もしもし!」ととがめ
たら、「おれがそのエピナール号だ」と言って入っていった。