ファミコンでドラクエが登場してからRPGが

メジャーになっていった。

その流れは

スーファミ

プレステへと

ひきつがれていった。

RPGの数はどんどん増えていった。

そしてより売れることを目指す製作会社は

いろいろな工夫をこらしていった。

そのひとつはユーザーフレンドリー

ということだ。

プレイヤーに親切であること。

復活の呪文を打ち込む手間を省くために

バッテリーバックアップから

メモリーカードへと進化した。

ロード時間は短くなっていった。

少しづつRPGはユーザーの手間を省き

ストレスをためない方向へと発展していった。

そして

評価の中に

ユーザーに優しくない

不親切だ

という言葉がはいるようになっていった。

ゲーム性云々の前に

ユーザーフレンドリーかどうかを

問われるようになっていった。

売りのひとつが

ユーザーフレンドリー

であるようなゲームも出てくるようになった。

ゲーム性とは全く関係ない部分がクローズアプしてきた。





そんな過渡期の1980年代後半




登場した作品で

頑固なまでに

アンチユーザーフレンドリーな

RPGのスタイルを守った作品が

「ラストハルマゲドン」。

ある意味ユーザーを無視したようなつくり。

まずセーブからすごい

「セーブディスクをつくるには

同社の「抜忍伝説」というゲームの中にはいっている

ユーティリティディスクをお使いください」

え?

もう一本ソフト買えってこと?


なけなしの小遣いで買ったい貧乏なオレに?

それからマップが広い。

無意味に広い。

広くても今の3Dネットゲームのように

風景の変化が美しく

無駄足を踏んでも

珍しい風景をみれたからいいか

これはこれで楽しかったなと感じることが出来ればいい。

なんかありそうだと思ってずんずん進む。

そして5分後そこは海岸に行き着き

なにもなかった・・

あるのは不毛な砂漠と

ちょっとした森だけ。

なんてこったい

行き帰り10分かよ。

それまでに敵にあうから倍はかかるよ!

だからマップ上の町をさがすのに

サハラ砂漠でゲーセンを探すのと同じくらい

苦労した。

さらに言うとこれまた広い裏面もある。

そしてマップ上の建設物にはいると3Dマップになる。

これがまた尋常な広さじゃない。

ストーリーは人類滅亡後

地下にかくれて住んでいた異形のモンスターたちが

新たに文明を作ろうとするが

ちょうどエイリアンも地球に来ていて

モンスター対エイリアンの次の文明を作る戦争。

という設定

だから

人類の残した建物や町を探索するというのはわかる。

でもこんな無駄に広い迷宮を人類は作ったのかよ!

と突っ込みたくなる。

されに建物の数も多い。

で敵とのエンカウント率が高い。

戦闘が長い。

いちいちディスクを読み込むので時間がかかる。

それから魔法もたくさんある。

レベルが上がるごとに魔法の名前もかわっていく。

多すぎて名前とその効果が結びつかない。

ザリがザキリにかわるのはなんとなくわかる

でも

ビエザホムになるのは

ちょっとだめだろ。

自分のつかう魔法の効果がわからなかったりする。

だから使う魔法は限られていた。

とりあえずわかる奴みたいな。

かつ戦闘を速くおわらせたいから

効果の大きい奴を自然に選ぶようになる。

とにかく全体的に読み込みがおおいため

プレイヤーが時間を短縮し

スムーズにゲームを進める手段は

自分で探し工夫するしかないので

必死になって一番楽な方法を探した。

4人パーティを3交代

計12匹のモンスターをあやつる


誰がどんな呪文を使えるかもわからなくなったりもした。

ただモンスターが

人間のように

やさしさや

愛に

目覚めていくというストーリは

面白かった。

醜いモンスターが

レベルが上がり

愛と

やさしさに

目覚めると

美しい姿に

かわっていったり。

世界観が殺伐としているし

舞台が人類滅亡後地球ということで

暗い感じだったのが

新しい世界を作るにふさわしい姿にかわっていくのは

なかなかよかった。

こうやって見ると

ずいぶんとユーザーの利便性を考えて無いゲームだな

と思うけど

最後までやってしまった。

よくやったよ。

でもいまのRPGはユーザーフレンドリーでも

最後までやろうという気持ちが起きないものもある。

今こんなゲームは絶対にでてこないだろう。

なにしろ主人公がモンスターなんだもん。

キャラクターグッズもうれないだろうしね。

でもモンスターが主人公だからこその設定や世界観もある。

ちなみにゲームデザイナーの飯島健男は

パンドラボックス

って言う会社を経営して

プレステとかで2000円RPGシリーズとか

つくってました。けど会社は倒産

ヤフオクで私物を細々と売っていましたが

いまは何をしているのか不明。

当時は小説やらインタビューやら

飯野賢治ポイ活動をしてたようなきがします。

一流の作品を残す事はありませんでしたが、

記憶にのこる作品を作った人だと思います。

ユーザーフレンドリーという時代に乗れなかった、

ともいえるかもしれない。