そんなわけで虫プロに入った安彦良和ですが、最初に「さすらいの太陽」そのあと「新・ムーミン」でいきなり作画を描かされます。「小さなバイキング」やゼロ手スター、ヤマトなどの絵コンテや原画を担当、そのあと50年の「勇者ライディーン」
ではキャラ設定、作監をします。これはスポンサーに鳥型にしてくれといわれてでっちあげたそうです。更にそのあとの「コンバトラーVでもキャラ設定、作監、絵コンテを担当します。両方の作品ともスポンサーの意向や主張が盛り込まれています。
つまり、キャラ構成はヒーロー1人、サブリーダー1人、ヒロイン1人、チビ1人、デブ1人戸という設定というやつです。だいたい子の構成に沿ってキャラ設定がなされるため、オリジナル製という意味においては限度があるのです。だからこの2作品はロボットものですが、安彦良和氏のキャラクターといえる部分は少ないようです。

これらのあと、安彦良和氏が富野喜幸氏と組んで52年に「無敵超人ザンボット3」をやる事になります。これは富野氏初の企画・原案でした。ここで安彦良和氏はキャラ設定を受け持ちますが、前2作と違うのはスポンサーの意向は盛り込まず、絵に関しては完全に富野氏からまかされます。そのため、今までのパターンとは異なりあたらしい試みをすることが出来たようです。ライディーンでも二人は組んでいましたが、
こういう風に任せるのは今回が初でした。その後、再び富野氏と組み、ガンダム
を作る事になります。ガンダムのキャラ設定の仕方は従来とは異なるやり方で作られました。

続く・・・かな(藁