宮崎駿
今度映画がある。「ハウルの動く城」だったと思います。
今回も宮崎さんの映画は期待できると思います。
最初にいいと思ったのは「カリオストロの城」ですね。
旧ルパン(テレビシリーズ)はもともと宮崎駿さんではなく別の人がプロデュースしてた。大人向けのアニメを、ということで張り切って作ってたんだけど、視聴率が低い。そこで10話付近から宮崎さんにバトンタッチした。
そのルパンですが、『旧ルパンから8年、この間、新シリーズのテレビ版のほか、映画もあり、ファンの人がルパンに抱いているイメージは変わってきた。そういったなかで、私は私なりのルパン像というものを、あらためて問い直したかった』と宮崎さんは言っています(アニメージュ79年11月号)
そこで『ルパン三世・覚書』と題されたノートに宮崎さんなりのルパン像を書き溜めたようです。
その一部ですが
「ルパン すべったり転んだり、バカさわぎをやって笑わせてくれるルパンは彼の光の部分。だが、その側面しか見ないとしたら、ルパンは誇大妄想の精神病者にすぎない。光を支えている陰とも言うべきルパンの真情が見えたとき、ルパンをはじめて魅力ある人物として理解できる。
・・・・・この映画でルパンは、一人の少女のために全力で戦う。けれど、ひとりの少女の重ささえ背負いきれないダメな自分を知っている。心だけ盗んで、そのくせ未練は山ほどかかえ込む。しかし、それを皮肉なひょうきんひょうきんに隠して去っていく。
去っていかざるを得ない男、それがルパンだ。』
五右衛門
「・・・なんでも、「道」にしてしまう個人的人格形成への願望とやらがあるようだが、しょせんは斬れ味の一瞬の充実が好きで、ときとしてルパンと組むことがあるじんぶつとしたほうがよさそう。
銭形
・・・銭形は、いちど泣いてしまったとたん、終わってしまった人物(注。旧ルパン最終話でルパンが爆死したと思い込号泣するシーンをさす)
男は何度も泣くものではない。ルパンとの関係は、すでに愛憎ともに周知のことなので、この映画ではむしろマジメな警官として登場し、努力と忍耐を発揮させたほうが良いと考えている。
次元
「次元は典型的な単純でカッコつけたがるガンマニア。ルパンと組まなければ、パッとしない用心棒か、殺し屋で終わってしまう男。
彼にとってルパンはましな役割をあたえてくれる男だ。
そして何よりもルパンのダメなところに安心をみつけ、ひとえにダメな人生をやってくれる人間として、ルパンとならんで歩いている男。
不二子
「。。不二子はルパンの古女房的存在。おたがい知り尽くしていて
、うんざりする関係なのでしょう。たぶん。共通の利害があるとき組む事があるけれど、不二子はひとりで生きようとおもっているし、ひとりで生きていける女。ルパンが口説いたところで、どうせ本気になれない男だとわかっている。この映画では、ルパンとおなじ事件にかかわりあいながら、目的はことなる人物としてあらわれるはず。」
それからもう一人カリオストロの城の製作で重要なやくわりを果たしたのが大塚康生。彼は小道具にまでこだわり、車、戦車、銃などはわかる人にはわかる本物を書いています。これにより映画にリアリティが出たのではないかと思います。
そんなわけでこういうこだわりを今回の映画でも観たいなと思っています。
今度映画がある。「ハウルの動く城」だったと思います。
今回も宮崎さんの映画は期待できると思います。
最初にいいと思ったのは「カリオストロの城」ですね。
旧ルパン(テレビシリーズ)はもともと宮崎駿さんではなく別の人がプロデュースしてた。大人向けのアニメを、ということで張り切って作ってたんだけど、視聴率が低い。そこで10話付近から宮崎さんにバトンタッチした。
そのルパンですが、『旧ルパンから8年、この間、新シリーズのテレビ版のほか、映画もあり、ファンの人がルパンに抱いているイメージは変わってきた。そういったなかで、私は私なりのルパン像というものを、あらためて問い直したかった』と宮崎さんは言っています(アニメージュ79年11月号)
そこで『ルパン三世・覚書』と題されたノートに宮崎さんなりのルパン像を書き溜めたようです。
その一部ですが
「ルパン すべったり転んだり、バカさわぎをやって笑わせてくれるルパンは彼の光の部分。だが、その側面しか見ないとしたら、ルパンは誇大妄想の精神病者にすぎない。光を支えている陰とも言うべきルパンの真情が見えたとき、ルパンをはじめて魅力ある人物として理解できる。
・・・・・この映画でルパンは、一人の少女のために全力で戦う。けれど、ひとりの少女の重ささえ背負いきれないダメな自分を知っている。心だけ盗んで、そのくせ未練は山ほどかかえ込む。しかし、それを皮肉なひょうきんひょうきんに隠して去っていく。
去っていかざるを得ない男、それがルパンだ。』
五右衛門
「・・・なんでも、「道」にしてしまう個人的人格形成への願望とやらがあるようだが、しょせんは斬れ味の一瞬の充実が好きで、ときとしてルパンと組むことがあるじんぶつとしたほうがよさそう。
銭形
・・・銭形は、いちど泣いてしまったとたん、終わってしまった人物(注。旧ルパン最終話でルパンが爆死したと思い込号泣するシーンをさす)
男は何度も泣くものではない。ルパンとの関係は、すでに愛憎ともに周知のことなので、この映画ではむしろマジメな警官として登場し、努力と忍耐を発揮させたほうが良いと考えている。
次元
「次元は典型的な単純でカッコつけたがるガンマニア。ルパンと組まなければ、パッとしない用心棒か、殺し屋で終わってしまう男。
彼にとってルパンはましな役割をあたえてくれる男だ。
そして何よりもルパンのダメなところに安心をみつけ、ひとえにダメな人生をやってくれる人間として、ルパンとならんで歩いている男。
不二子
「。。不二子はルパンの古女房的存在。おたがい知り尽くしていて
、うんざりする関係なのでしょう。たぶん。共通の利害があるとき組む事があるけれど、不二子はひとりで生きようとおもっているし、ひとりで生きていける女。ルパンが口説いたところで、どうせ本気になれない男だとわかっている。この映画では、ルパンとおなじ事件にかかわりあいながら、目的はことなる人物としてあらわれるはず。」
それからもう一人カリオストロの城の製作で重要なやくわりを果たしたのが大塚康生。彼は小道具にまでこだわり、車、戦車、銃などはわかる人にはわかる本物を書いています。これにより映画にリアリティが出たのではないかと思います。
そんなわけでこういうこだわりを今回の映画でも観たいなと思っています。