先日のこと


マンハッタンのとある某有名ホテルでの出張ロング


世界チェーンのホテルブランドながら、中心地から少し奥へ入った静かな地域にそれはある


商業地域というよりは、大使館なんかが集まるような高級エリア


お客さんからのテキストで部屋番号を事前に聞いていたので、直接部屋へ行くつもりだったけれど、カードキーがないとエレベーターを上がれないようだったから、お客さんに連絡して下りてきてもらうことになった。


仕立てのよさそうなジャケットを着た恰幅の良い紳士が現れる。


その男性と、部屋のあるフロアへエレベーターで上がり、部屋のドアを開けるなり、マンハッタンを見下ろす夜景が目の前に広がった。


リビングの奥にベッドルーム。さらにその奥にバスルーム。窓から180度夜景を見渡せそうだった


部屋にはムーディーな曲がかかっていて、それはお客さんのノートパソコンからスピーカーにBluetoothでつながっているようだったから、お客さん自身の選曲なのだろう。


ロングは夜の10時に始まって翌朝10時に終わるのが基本だけれど、実際にはそこまでガチガチにはしていない。


だから、多少早く会ったり、翌朝ゆっくり出たりということもあるけれど、お客さんは忙しい人も多いから、そこは事前にお客さんに確認しておくことにしてる。長くいれば喜ばれるってものでもない。


とはいえ、杓子定規にバタバタと帰っていったら興醒めだし、せっかくディナーに誘いたいと思ってても夜10時からしか会えなくてお店が閉まってるようだと残念に思われるに違いない


東京のウリ専では事務所の管理も厳しいし、ロングというのは基本、ショートはもう入らないだろうという時間帯のタイムセールみたいな部分もあるから、夜10時からだからこそ12時間で30000円くらいを実現できるわけで、これが8時から会いたいとなれば、ロングプラスショート2時間分課金しないといけない


一方、ニューヨークの場合は、ロングで日本円にしたら10万近く一晩で課金するわけなので、それならばそれなりの対応をしないといけないし、8時に会いたいと言われたからとて、じゃあ2時間分プラスで課金しますねなどという野暮なことを言うわけにもいかない。


逆にいえば、一晩で10万払ってもいいと思ってるお客さんだから、やりまくって元を取ってやろうみたいな発想の人もほとんどいない。ていうか、それが高いと思うなら利用しなきゃいいだけの話で、そもそもそういう層をターゲットにしていない。そんなのは客ではない。


このブログで以前から書いてることだけれど、エグゼクティブなお客様は求める標準が高いから、慎重にならざるをえない。とはいえウリ専ボーイの仕事でいうところの慎重というのは、遠慮するという意味ではない。むしろベッドの上では暴れ狂ったほうがお客さんは喜ぶに違いない。ベッドの上で慎重だったら、それは単なるマグロである。


そんなわけで、お客さんの好きなムードに寄り添うことは大切で、テンションが低すぎても高すぎてもよくないし、とにかく目の前のお客さんが今何を考えてるのかを全力で想像したうえで乱れることが大切だと思う。


エスコートの仕事がGoGoの仕事と決定的に違うのは、GoGoはお客さんをのせてテンションを引っ張っていくのがメインだけど、エスコートの場合はお客さんに気持ちよく引っ張ってもらうのがメイン。


もちろんそれはキャラクターにもよるだろうけれど、僕のキャラクターではお客さんに積極的に引っ張られるのがハマると思ってる


積極的に引っ張られるというのがポイントで、消極的に引っ張られるんじゃダメなんよ


引っ張られるというよりは、引っ張らせるに近いのかもしれない。


いや、実際は自走してるんだけど、引っ張ってる感を持たせることは重要なんよ


たとえば騎乗位みたいなもんで、騎乗位って、動いてるのはウケのほうやん


つまり、タチは掘ってる感を持ちつつも、実質的には仰向けで寝てるだけでマグロ状態なわけやん


プレー以外でも同じことで、お客さんは引っ張りたい的な願望が潜在的にはあるから、そうしたウォンツを満たしつつ、かといってあくまで接客してるのはボーイ側だから、お客さんに依存しすぎないようにしないといけないと思ってる


それは、保安上も重要なことで、生でやらせろ的な空気にさせるわけにもいかないし、こいつなら拒否れなさそうだぞとストーカー的になられても困る。


その意味で、ボーイはちゃんとお客さんをコントロールしないといけない。けど、コントロールされてるように感じさせてもいけない。まぁそんな感じ。


さて、話は盛大に逸れたのだけど、そんなわけで、お客さんの好きなムードを壊さないことは超大切という話。


この日も、お客さんのチョイスしたであろう音楽をホテルのリビングルームで聴きながら、一緒にワインを飲み、ディナーをいただいた。


食事の仕方には本性が出るから、気を抜いてはいけない。ついうっかりサラダを手掴みして口に運んだり、奥歯に挟まった肉片を指でギシギシやったりしてはいけない。けど、デザートのフルーツをたまに手掴みしてお客さんの口にいきなりあーんしてあげるのはけっこう効果的だと思う。。デザートのケーキをフォークで取ってあーんするように見せかけてお客さんの鼻にクリームを付けるのは、相手とタイミングを見極めたほうがいいと思う。てか、やらないほうがいいと思う。


あと、ステーキの肉をナイフで切るときに、ギシギシ音を立てるのとかもよくない。ステーキは切るんじゃなくて裂くんだと、むかし誰かに教わった、、笑


ふたたび話が逸れたんだけど、その日、食前にはウォッカなども飲んでいたから、お客さんも僕も夜が深くなるにつれて、いい感じに酔いが回っていったのだった。


さて、ディナー前にすでにベッドで軽く戯れにおイタをしたのだけれど、ディナーを済ませ、歯を磨き、シャワーをした後、ふたたびベッドインという流れになった。


いろいろとよくしてくれるお客さんの気持ちにお応えしたいと、僕もプレーをがんばった。酔いも手伝って、いつも以上に大胆になっていたかもしれない。


できる限りエロい体勢をつくろうと、ベッドの上でうつ伏せになり、ケツを突き出し、上体を反らしてお客さんのほうを見つめる。お客さんは僕の瞳と肛門に同時に見つめられるのだから、さぞや興奮しているに違いない。


お客さんの息使いが荒くなってくるのが伝わってきた。


僕は、もっともっとと、さらに腰を反らし、お客さんにケツ穴がよく見えるようにケツの頬を両手で広げたのであった。


そう。


エスコートボーイは、夜のアスリートなのだ。


ベッドというリンクの上で、アクロバットを披露する。


それはもはや、プレーというより体育に近い。


無理な体勢も、エロさ演出のためなら果敢に挑戦していくのさ。。。


腰が痛いし、背中も痛いけど。。。


あれ、なんか今日は普段以上に痛いな、、


いや、俺はプロなんだ、、ベテラン娼夫なんだ、、、


こんなことくらいで弱音なんか吐いてられな、、、


グキッッ!!!



そのとき、左脚の腿裏が、明らかに変なふうになったのだった、、


その後しばらくは素知らぬ顔でプレーを続けていたのだが、あまりにも痛すぎて、3分くらいして我慢の限界に達した


そして、僕はお客さんに言った、、



左脚が、、、



心配したお客さんは、僕をベッドから起こし、肩を支えながらリビングルームへと連れていき、水を飲ませてくれたのだった。。



もはやムードもクソもなかった。。




そう、ベテラン娼夫は、

たまにカラダがついていかないんよっ!!🤪