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演劇に限らず、音楽もまた人々の魂を揺さぶり、癒し、
「自由」を、そして「未来」を夢見るための活力を与えてくれるものだと、
私はそう思っています。
第二次世界大戦時、戦禍にあって弾圧が激しさを増していき、
観客までもが、些細なことで「身柄を拘束」されていく・・・
「治安維持法」の成立によって、
演劇に関わる百数十人の関係者の方々が、
一斉に検挙された際には、
敵国の演劇(日本風にアレンジされていたそうですが)ばかりか、
大仏開眼というテーマですら、些細なことがきっかけで
逮捕されたケースもあったというのですから、なんとも・・・
ライセンスがなければ演劇、映画、芸術に携わることが
許されなくなり、自由な思想までもが奪われていく。
検挙され、終身拘禁され、拷問によって非業の最期を遂げられた
方々もおられたことでしょう。
そんな中、演劇人の方々は、国が指示する場所に派遣される
「移動演劇隊」として、上演する2本の演目のうちの1本が
(検閲に通らないといけなかったようですが)
「文芸作品」であったことで、わずかな活路を見出され
現在に至るまでの「演劇の炎」を守られたのだなと感じました。
本来自由であるべきな、文芸・演劇・音楽。
それらが「時の権力」によって弾圧されるのは、もうたくさん。
どうか、今、このコロナという未曾有の危機にあっても、
世界中に希望の灯が
明々と灯されていますように。