心臓の検査をして

医大から帰った義父が

ガラ~!!と勢いよく茶の間の戸を開け放った。


ノートパソコンに向かっていた私は

びっくりして振り返った。


義父は、そのまま立ち尽くして…

うるうるとした眼で数秒佇んだ。



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*  


私は、凄く厭なものを見たように…

見てはならないものをみたように…

目を背けた。




 ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



義父は諦めたように自分の部屋へ。

着替えて茶の間に入りながら

いかにも…いかにも…

辛いんだ…というように

息苦しい呼吸をしてみせた。



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



優しい言葉を掛けてほしかった…?

気遣ってほしかったの…?


老人になれば、誰もが

男を捨て、プライドを捨て…

子どもに返っていくのかなぁ。

弱さを平気で見せる…

それが普通なのかなぁぁ?



自分であったらどうだろうか…

SII-が脳腫瘍になったとき、

自分が代わりに死んでも悔いはないと

本気で思った。

それは今でも変わらない。

自分は死ぬのは怖くないが

人に死なれるのは本当に怖い。

家族なら尚更…


例えば…

夜眠りについて、翌朝間違いなく目覚めると

誰が云えるだろう。

それは私がまだ現実のものとして

死を見つめていないから云えるのだろうか?

私は実は…

死は、私のすぐ隣にある気がしてならない。

明日、何が起きるか?

誰もわかんないジャン…と思う。

自分のことなら特にも、気丈でありたい。

私は、そういう時ほど、気丈でありたい。

例えば、死が数ヵ月後と言われても、

「わらからなくて明日突然逝くよりか…いいジャン」と思いたい。

そんなことは、ケセラセラ…と

豪快な笑いとフットワークで

死ぬまで前向きに生きて、

逝きたい。


義父の、弱さを見せられ…

いろんなことを想う。


ムチャクチャ辛口だった義母が生きていてくれていたら…

義父にどんな風に対するだろう。



豪快に生きる実の母が、思い浮かんだ…

気丈だった祖父を想った。