2007年11月8日(木曜日)曇り のち 雨
雨雲が雪でも降らせそうにどんよりと重たい。
仕事中、構内を歩きながら寒々とした重たい空を仰いだ。
きっと今日の心の状態を映し出しているような空…
今朝、相方と修学旅行にでも行くように入院荷物を持って出かけたSII-…
今頃はあのカギの病棟の中で数ヶ月の間に親しくなった、同じ痛みを持つ人たちと穏やかに過ごしているのだろうか…?
SII-にとってあのカギの中のほうが安心できる場所だということなのだろうか…。
『兄さんならどうする…?』
兄貴に尋ねた。
SII-が入りたがっている知的や精神の障害者の施設に入れてしまう事が果たして正しい判断なのか…?の迷いの中で聞いてみた。
兄貴は『フム…』としばらく考え込んでから、
『SII-が居心地のいい…気持ちのいいと思う場所にいる事が一番いいのかもしれない…』
多分その場所も長くは続かず発作は起きてくるのかもしれないけれど、そういう場所をサイクルで廻るのもいいのかも知れない…。
それも一理有りなのか…?
そして今日、一冊の本を貸してくれた。
許斐博史(このみひろし)
『生まれてきてくれてありがとう』発育障害児施設の現場から
しおりを挟んでくれていた。
【薬を減らしながらてんかん発作改善される道がある】
(難治性てんかん 中等度精神遅滞 心理ストレスによる心因反応)
SII-とは根本的な症状は違ってもどう対応すべきか…ということで考えさせられる内容が記されていた。
1) 『可能性を信じて関わり続けることの大切さ』
まったくゆるぎなく心底その子の可能性を信じ「何とかしたい」と一心に尽くし続ける人がいれば必ず道は開ける。
2) 『子どもの言葉や気持ちに耳を傾けること』
つまり受容的、共感的に関わることの大切さ。
3) 『お母さんへのサポートの大切さ』
お母さんの不安な気持ちが子どもの動揺を誘う。
お母さんの気持ちが安定ゆく中で子どもの病気や障害に正面から向かい合う事が出来る。
4) 『障害を等身大に受けとめ実行可能な生活設計を描くこと』の大切さ
5) 『精神に影響を与える薬を投与すること、つまり薬によって病気を力ずくで押さえ込もうとする治療の危険性』
薬を使用するときに薬を飲んでいる子どもの状態を常に自分お目で確かめ話をして肉体的精神的社会的スピリチュアル(霊的)な全側面をトータル的に見続けて判断する必要がある事…
などなど…考えさせられる内容であった。
受容的、共感的に関わることの難しさや…
母である私の迷いがSII-に与える影響を思っていた。
