9/11
デイサービスでのSII-様子
18時半、施設の担当のるり子さんから携帯に電話があり。
家に電話をするとSII-がダンボの耳で聞き耳を立てて聞いているので本音で語れないのを察しての電話であった。(まだ会社に残留中…)
朝の様子では良い感じかと思われていたのに、施設でふさぎ込んで起き上がれなくなったSII-を相方が迎えに行って連れ帰った様子を語った。
るり子さんがSII-に聞いた感じでは、やはり石っこの会(9/1)から引きずっているらしかった。出席後のバザーの手伝い時『バザー用品の梱包を自分のイメージでやってみて…』と、自分のできないことをできると判断されてお願いされて、もうひとりの(外見から重そうな障害の)人に教えながら遣るように云われたことで、ますますパニックになってしまった事…気にしていることを語った様子。『そのことがどうしても頭から離れずに切り替えようとしても思い出してしまうのだ…』という事を洩らしていたという。
遣れない、できない、と云えないのは、SII-のプライドなのだろうか…?
一度そういう体験をするといつまでも立ち直れない。
気にしてウジウジと考え込んでしまう…それも症状なのか…?
SII-の中にある、自分のことを気づかってほしい、かまってほしい…感情は、るり子さんに甘えているのか…本心から悩んでいる行為なのかという判別もまた難しい。
障害の問題なのか…人格の問題なのか…その線引きはいつもSII-を取り巻く人々に問題として立ちはだかる。
実は、とても判断しにくい部分であり、決め付けたことによって今まで失敗も、してきているだけに---慎重に見極めなければ…。
るり子さんの気遣いに感謝しながら、今後の対応の迷いを洩らしていた。
『相手のぶつけてくる言葉を反復して聞き返すのも本人の気持ちを落ち着かせるのに効果がありますよ…』とるり子さんが教えてくれた。言っている本人も感情のまま言葉にして意識していないことがあるのでこちらが『○○なのか~そうなの?』とオウム返して云った言葉を繰り返し確認してやることにより相手に意識させ、またこちらの感情も落ち着かせるのに効果があるって事。
フ~ム…フムフム…一理あり---と思った。早速、試してみようと思った。
帰って、SII-は案の定、全く元気がなかった。
るり子さんの言ったように、話を聞いてやりながら、SII-の言葉をオウムがえしに反復し確認した。
思いを話すことによって元気を取り戻すこともある。
るり子さんのアドバイスに感謝しながら、橋本圭司先生の『高次脳機能障害がわかる本』の中にあった「脳の可塑性(かそせい)」について思っていた。
可塑性とは日々変化してもとには戻らないこと。
あらゆる可能性について想像し対応する柔軟性を持つことが高次脳機能障害の治療に関わる人々に要求される。
その言葉をかみ締めながら---
