2007年3月22日(木) 曇り
Fっちゃんの、山形での話。
友達の車に乗せてもらって、街中を走っていたときの事。
小学生が数人で道路に、はみ出してふざけあっていた。
ムチャクチャ、車道に、はみ出して危ない…!!
Fっちゃん思わず叫んでいた。
『コノ…ガギメラ、サレ!…』
友人「 … … 今…何って、云った?」
Fっちゃん、我に返った。
「ガキは餓鬼… …
メラは、…ガキの複数形…
コノガキ…ゃああ!…何ヤッテンダ~!危ねえじゃあねエかよ~……てこと…」
と、Fっちゃん、すまして答えた様子。
突然口をついて出る方言に自分でもびっくりすることが有る。
然し、二十歳やそこらでよくもこんな岩手弁が出てきたものぞ…と、
感心するやらあきれるやら…。
方言はどんどん忘れられている。
然し、方言でなければ表現できないこともある。
もう、既に私ら年代でさえ、方言と標準語を使い分ける。
私の祖母さんの年代の早口方言は地元の人間でも異国語に聞こえたものだ。
『シ』と『ヒ』の中間的な発音は岩手の原住民の血が通っていなければ、きっと発音できないかも知れない。
本当に、訳せない…微妙な発音なのだ。
最近、岩手弁「方言詩の世界」とか、方言か見直されている。
どうしてもその言葉でなければ表現できない方言…忘れずに持ち続けたいと思った。
P.S
今日、Fっちゃんは山形へ戻った。4月には大学3年生。
「大学、本当に楽しい…」という笑顔が、母の頑張りの力である。