2006年12月16日(日)くもり


昨日夜更かしして今日になってから寝たので今朝は休日らしく少し寝坊をした。ゆっくりと8時朝食。義父がいるのでそんなに遅くまで朝ごはんを食べさせないで居られないと思いながら、しぶとく布団から出られない今朝であった。

午前中は洗濯物を干してから相方と一週間分の食の買出しに行った。

午後は相方はサッカーへ。私は、家事。

お風呂場のカビ取りに精を出し、Yシャツその他にアイロンかけをした。


その合間に、息子にお昼に借りた現代文の教科書に載っている村上春樹の『七番目の男』という短編を読んだ。

前に高校生だったFっチャンに現代文の教科書から『ノルウェイの森』を紹介されて読んだのが村上春樹の小説との出会いであった。それ以来、村上春樹に引き込まれて手当たり次第に読んだ。一番最近は『海辺のカフカ』…。

どれも独特の語り口で読者を引き込むのがとっても上手い人だと思う。

いつか村上春樹の話を息子にしたら、『七番目の男』の話が載っているから読んでみる・・・?と言ってたのを今日思い出したように貸してくれたのだった。

短編ながらなかなか…。

主人公は五十代半ばの平凡な人物である。子供時代の忘れる事の出来ない事件をまるで昨日の事のように淡々と語っていく。その語り口が読む者を引き込み、これからどうなっていくだろうと好奇の念をかき立てられて、最後まで小説から目が離せない。


村上春樹の小説の中には、たいてい幻想と現実の境目が分からないなんともいえない空間があると思う。出会いや別れ、生きることや死について考えさせられる内容が多い。この話の中にもそういう空間が確かに有って…。読み手をぐんぐん引き込んでいく。ストーリーテングの妙味と語り口に、また引きこまれていた。