性格的観点(母の感じたまま)
幼少より小学校時代
幼少の頃より気持ち的な部分が原因と思われる自家中毒の症状で病院のお世話になることが多かったので生まれながらにストレスには弱い子なのだという思いは、していた。
小学校時代は何でも遣りたがり、出たがりの性格だった。素直で明るく、すべてにおいて積極的で元気な性格であったように思う。それでも、どちらかといえば不器用で反応が遅く遣ることで要領よく出来ないのが、母的にはイラつく事が多かった。SII-の幼児期、第一子長女で、家の中での、色んなイライラを不器用さに、ぶつけてしまうことが多かったことも否めない。唯一、小学4年生からはじめた剣道では、入賞できるようになっていた。継続が力となって、伸びていくタイプだと思えた。その頃は一度はじめたことは継続しなければならないという固定観念を持っているようだった。
脳腫瘍の影響
中学生になって、いじめを受けたというのは本人の証言のみである。事実として、いじめがあったかどうかわからない。
高校1年で手術であった脳腫瘍が何時から出来ていたのかということもあるが、執刀医の話から中学生の時点で既にあったものとするならば、そのいじめの実態が、脳腫瘍の影響による、『いじめを受けている』という思い込みによるものなのか、いじめによるストレスによって脳腫瘍が出来たものなのか、その事実を判別するのは、今になれば更に難しいものと思われる。
手術後の性格の変調
術後、特別な性格の変調は見受けられなかった。
記憶の障害、計算やことを前にも増して、起こす反応の鈍さや、注意障害といわれる部分の症状に関しては、歴然として現れていたものと思われる。学校に復帰してからの、パニックのような症状や墜ちこみを考えるとその時の心理的なストレスはかなりあったものと思う。
入院中の病院、主治医の見解
現在の病状
無意識の中の意識について
どう見てもわざと遣っているようにみえる発作のことについて、主治医は無意識の中の意識---という言葉を使った。例えば、私たちの日常の中のことでもあの時、何故あんな行動をとったのか・・・と思うことがあると思うが、発作の根底にあるものがそういう無意識の中にある意識なのだと・・・。発作について、我武者羅に叱ったり、非難したりするとますます増長して繰り返すようになるだろう、とも云った。それが何を求めての行為なのか、その原因は良く分からないが、此処までの入院中に見られる行為として、自分に注目して欲しいとか、甘えさせて欲しいというような欲求が見られるようだ。「もしもトイレで倒れたらすぐ対応してくれるのか?」と訊いてきてYESといったらすぐに、トイレで発作を起こして見せた、といった。
入院時の様子
独特の雰囲気・・・と言った。入院なれした行動。
一日にして何ヶ月も入院している人のような入院慣れした順応の早さを見せた。(先生にもタメ口を聞くような…)長い入院は、精神的に不完全なSII-を良くも悪くも変えたのだと思う。
思えば、前病院入院中にどんどん性格の推移を見せた。SII-の本当の人格はどこにあるのだろうか?と思うことが、たびたびあった。薬によるものだと思っていたがそればかりではない長い入院が引き起こす弊害であったのかも知れない。
2年という入退院の間に、自分を逃がす手段として、テンカン発作の有様と夢遊発作を病院の中で学習したのかも知れない。
医師をもだます、信憑性を持ったリアルな症状として…。
今後の対応について
主治医の見解として色んなタイプの同病状の患者を診ていて共通するのは、悪くなるとどうしようもなく捻くれた、手が付けられない状態になっていくらしい。
それを脱する為には、先ず、良いことをした時・・・、出来たときに、しっかりと褒めて認めてやることが大事だといった。価値を認めてやること。良い方にみちびいてやることが出来るかも知れない。口で言うのは簡単だけれども、行動に移すのは大変なことだと思う。「私(主治医)もこうして仕事の上では云えるけれども、自分の子供であったらそうはいかないのは分かります。」と言った。
然し捻くれたモノを元に戻して引き上げてあげる為には、それがとても大事なことなのだと感じた。主治医の言わんとすることはとてもよく分かった。さすがにその道のプロであると思った。よくmusumeをみていると感心した。
普通の人でも2年も働かないでいたら、もう働く気持ちがなくなる、多分もう普通に働くことは出来ないだろう。・・と言った。
ご両親の心配は、自分たちが面倒を見られなくなった後の娘さんのことだと思うが、施設か住み込みの作業所とかで生活できるようにしてあげたいのだろうが、今の状態では難しいと思う。
普通の人たちであれば我慢したり抑えたりしてくれる部分が施設で暮らすような人たちはそれなりの人であるからトラブルの頻度が高いのだ。然し本人がそれを望んでいるならば、それを目の前にぶら下げたニンジンにして、今通っているデイサービスの施設で人とのかかわりの訓練をしながら、ゆくゆくはその希望を実現するように頑張ろう・・・と言うような方向で行ったほうがいいだろう、と言った。確かに目の前に今、今の目標が無ければ我々でもなかなか頑張りがきかないものであるから、ニンジンも大事なのかも知れないと思う。
退院してからの家族の気持ち造りとして、主治医との面談は確かに有効であったと思う。
主治医は、退院はいつでもOKといった。発作はすっかりとは無くなってはいないが今月いっぱいで退院としましょうか・・・と言ってくれた。
