2006年10月10日(火)晴れ
昨日、会社で仕事中にK氏がキレて大声を出した。
(外部は休みの会社が多く電話も少なく)シイイ・・・ンとした広いフロア全体にK氏の甲高い怒鳴り声だけがが響き渡り、ピイイイ―--ンと張り詰めた空気だけが残った。
内線をしながら電話の相手に怒鳴った声だった。
一瞬、異様な空気が漂って・・・間もなく皆、何もなかったように仕事に熔け込んでいったが、私はかなり動揺した。心臓がバクバクいって・・・その後、呼吸が乱れて何度も深呼吸した。
実は私は、ああいう怒鳴り声に弱い。K氏の怒鳴り声と相方のそれとが、リンクしてしまったせいだと思う。
若い頃、相方はよく私を怒鳴りつけた。引き戸をバシイイイ・・・ン!!と3度も閉まるほど勢いよく締めたり、物を投げつけたり、殴られそうになったりした。
その事がトラウマの様になっているのかも知れない。もうしばらく相方のそういう事とは遭遇していなかったが、K氏の思いがけない行為によって一瞬にして立ち戻ったように、その頃のことが蘇った。
最初に相方のそういう一面に遭遇したとき、全身鳥肌が立つ様な緊張が走ったのを思い出す。
その頃は何故其れまで怒り狂うのか訳がわからなかった。私は未だに真意を理解できていないのかも知れないが、男の人には女には理解出来ない一種独特の価値観のようなものがあるということを薄々感じ始めた。
結局・・・私は、相方に深くかかわらなくする事でしのいで来た。よくわからないから・・・。キレそうな雰囲気を察するとスウウウ・・・と引き下がって避けるみたいな・・・。
なるべく本音を吐かず、愚痴を溢さず内に入る術を身に付けていった。
何故、普段は、にこやかでやさしそうで、決して感情を露にしそうに無い人に限って突拍子も無いところであんなふうにマジギレする人が多いのだろう。
普段コワ~イ顔をした人のほうが心底優しかったりするものだ・・・とそれは最近、富に思う。
昨日の、K氏のことを思い、相方を思った。
昨日の余韻か・・・今日も時々何の前触れも無く心臓がバクつく。そのたび昨日のK氏が蘇る。そして相方の般若の形相とリンクする。
相方は今はもう、ほとんど怒りを露にする事は無い。本当にこの頃の相方は心底優しい。然し・・・
私は未だに心のどこかであの頃の心の痛みを克服していないのかも知れない。
未だに相方の家を自分の本来の居場所と思えないように・・・・・。