今日2回目の<News Angle>。今回は、音楽家の加藤和彦さんが長野県軽井沢町のホテルで自殺しているのが発見されました。このニュースについてお伝え致します。
「帰ってきたヨッパライ」などのヒット曲で知られる音楽家・加藤和彦さん(62)が今日(17日)、長野県軽井沢町のホテルで首をつって死亡しているのが見つかりました。パソコンで打った遺書らしきメモがあり、長野県警軽井沢署は自殺と見て調べを進めています。
同署によると、加藤さんは昨日(16日)、1人でこのホテルを訪れ、1泊2日の予定で宿泊。ホテルから今日(17日)AM8:30頃、「客室の男性と連絡が取れない。室内を確認して欲しい」と通報がありました。
署員とホテル従業員が今日(17日)AM9:30頃に部屋に入り、浴室内で死亡している普段着姿の男性を発見。同署で関係者が加藤さんと確認しました。
加藤さんは1968年(昭和43年)、ザ・フォーク・クルセダーズとしてデビューし、「帰ってきたヨッパライ」が大ヒット。その後南北分断の悲しみを歌った北朝鮮の曲「イムジン河」が政治的な配慮から発売中止となりました。
ソロ転向後は北山修さんと連名の「あの素晴らしい愛をもう一度」が大ヒット。ギタリストの高中正義さんらと結成したロックバンド「サディスティック・ミカ・バンド」で海外にも進出しました。
作曲家、プロデューサー業の他、スーパー歌舞伎の音楽担当など幅広く活動。木村カエラさんを迎えてのサディスティック・ミカ・バンド再結成やTHE ALFEEの坂崎幸之助さんとのユニット「和幸」など、第一線で活躍しました。
という訳で、午後速報で入ってきた加藤和彦さん自殺のこのニュース。
パソコンの中に打たれていた遺書らしきメモには、「歌をやっていく事に疲れた」などとカキコされてあったという事です。
先程もカキコしましたが、フォーク・クルセダーズとして「帰ってきたヨッパライ」で鮮烈なデビューを飾り、「イムジン河」で政治的論議を起こし、ソロ転向後に北山修さんと「あの素晴らしい愛をもう一度」をヒット、さらに伝説のバンド「サディスティック・ミカ・バンド」を結成し、「タイムマシンにお願い」などのヒット曲を生み出し、またあのスーパー歌舞伎の音楽担当やTHE ALFEEの坂崎幸之助さんとのユニット「和幸」で活躍するなど多方面で活躍していました。
そして昨年には屋敷豪太さん・小原礼さん、そして「セーラームーン」ミュージカル版の初代セーラームーン(月野うさぎ)役として活躍したANZAさんなどと一緒にユニット「Vitamin Q」を結成したばかりでの今回の自殺のニュース。本当にやりきれない思いがあります。
また「和幸」でコンビを組んでいたTHE ALFEE・坂崎幸之助さんは「あまりに突然の事で、言葉にならないし、信じられないというのが正直な気持ちです。9/20に「つま恋」で行われた南こうせつさんのサマーピクニックで「和幸」として一緒に立ったのが最後になってしまいました。その時は、ちょっとやせたように見えましたが、大きな悩みを抱えている事に気付いてあげられなかった事が、残念で仕方がありません。今は、ただ、加藤さんの優しい笑顔を思い出しながら、冥福を祈るばかりです」とコメントしました。
また親交のあった音楽評論家の湯川れい子さんは「去年のレコ大(レコード大賞)以来、お会いしていませんでした。先週、(東京都内のレストランで)ばったり会ったという人がいて、お元気だそうだと、聞いていましたので、ひたすらびっくりしています。いつも明るく次の仕事、やりたい事、やってみたい事ばかり考えていた方でした。常に前向きな話しかしたことがなかった。(妻の)安井かずみさんが亡くなった時、(加藤さんを)励ます会をしたのですが、その時も、私たちが心配するよりもお元気でした。だから、前向きに明るく生きられる方だと思っていました。そんな方ですから、(自殺するような)大きなトラブルを(心に)抱えているように思ってもいませんでした。ただただ、びっくりしております」とコメントしました。
僕自身も本当に信じられないし、あの元気だった加藤さんにもう会えないと思うと何だかせつなくなってしまいます。こちらには間に合いませんでしたが、ミカ・バンド復活の際にボーカルを担当した木村カエラさんやVitamin Qのメンバーとして活躍したANZAさんがどんな風に思っているのでしょうか?凄く気になります。
加藤和彦さん ご冥福をお祈り申し上げます。