診察室に入ると先生は
いつもより深刻な表情。
結果の用紙を見ながら
ひとつひとつ説明してくれた。
グレード2・増殖率40%
ホルモン陽性・HER2陰性
タイプは変わってなさそうだ。
先生「他の癌からの転移ではないと思う。
左胸から右にいって
胸周辺にずっとあったものが何かのきっかけで
勢いを増したのではないだろうか」
私「抗がん剤ですか?新薬は使えないですか?」
先生「今の様子だと難しい。
皮膚に鎧のように広がって
痛みが出たり息苦しくなる。
抗がん剤で早めに治療して勢いを止める
落ち着いたら新しい薬は使えるかも」
私「髪抜けますか?」
先生「うん。
アバスチン+パクリタキセルの予定。
まずはPET-CTで内臓他に転移がないか、
卵巣も。最近落ち着いてたんだけどね。
マーカーは少しだけ上がってるから
皮膚だけのような感じもする。
内臓に転移してたらもっと急上昇するからね」
増殖率が今までよりも高くなってること
髪が抜ける抗がん剤に
変更になることで落ち込んだが
必要な質問だけは忘れないように聞けた。
ベージニオ残ってる分は?
「本人に任せる。
飲んでもいいし飲まなくてもいい」
高価な薬だし5日分だけしかないけど
何も飲まないのも怖いので飲み切ることにした
PET-CTの薬剤は足から注射?
「右腕で確実にとれる血管があれば
そこからで良いがなさそうなら足から。
PET-CTを行う病院の判断で」
一応そのまま言うけど・・・
怖いから足でお願いしよう
どうなるのか不安しかないけどやるしかない!
ひとつずつ、進んでいくしかない。
毎日、心がざわついて揺れて落ち着かないけど。
自分で自分をコントロール!
ちゃんと食べてちゃんと寝れるように。
自分に暗示のように言い聞かせる