えっと…先ず、原工房さんのBBSから飛んで来たみなさま。

小生、みなさまのようなキチガイ上手な方を満足させるほどオトロシカ文章は書けませんので、悪しからず。


でだ、昨日のVonarm73に続いて、「本題の」Vonarm69。

昨日73についてのインプレを書いたのは、それを知ってるヒトと知らないヒトとでは…つか、使ったヒトとそうでないヒトにとっては全く性格の違うロッドに映るからなのよ。


すなわち、Vonarm73使いには癒し系ロッド。そうでないヒトにはオモクソ一線級の闘うロッドになるからね。

ただし、このロッドの本質は、あくまでVonarm73のフォローだと思うよ。


東京湾のVonarmユーザーは1度は溜息をついたことがあるでしょう。

なんつ~か「はぁ~、ロッドの限界まで使ってサカナと闘いたい…」って。

ま、わたしが未熟なのもあるけど、東京湾およびそれに注ぐ河川の釣りはせいぜいアベレージ50cm前後のフッコ釣りです。

そこに、シイラ用に使えそうな(と言っても相模湾のペンペンサイズか…苦笑)Vonarm73を持ち込んでも、ヒリヒリと神経をすり減らすようなファイトは出来ない。

いくらダイレクトな感度がそれを補おうとも、ファイト以外の時間を充実したものに変えてくれようとも、やはりどこかで、ギリギリのファイトをしたいという欲求はあると思うんだ。


実は、リップルさんに試作のオーダーを出す直前まで次期Vonarmは全く違うコンセプトのロッドでした。

それを、どっかの解ってないアングラーが「つか、もっと弱いVonarmが欲しい」とノタマッタことにより、急遽路線変更。もちろん、御大にも現行Vonarm69のイメージはあっただろうけどね。

その解ってないアングラーが思ったのは「極端な話、折れても良い。だからギリギリまでシェイプした40tのロッドが欲しい」「あわよくば40t以上のロッドが欲しい」ってことでした。

刹那的でも、もっともっと快楽を…最早、立派なジャンキーですw


結局Rippleさんから「そりゃ無理!」って答えが来て、快楽と耐久性のギリギリの妥協点を探ったってのがわたしの理解するVonarm69の生い立ち。


結局、複数のプロトを経て、Goサインが出たVonarmは…兄貴分に続いて見事な快楽供給ロッドに。

しかも、今回は快楽の質を変えて癒し系です。

ま、”C”な感じじゃなく、”H”な感じと申しましょうか…

五感がささくれ立つような鋭い刺激ではなく、受容する刺激は全て陶酔感に変換されるというか…


じゃ、なぜそうなったのか?

いろいろ要因はあると思うけど、Vonarm73同様、メチャクチャ素直なテーパーを与えたから。

そして、その素直なテーパーの精度がシーバスロッドレベルの精度じゃないから。

曲がるという物理特性が脳ミソを裏切らないんだよね。

力を入れれば入れるだけ曲がる。曲がれば曲がるほどパワーが出る。

正直、これはキモチ良い。

あぁ~、ホントに良い道具ってこうゆうモンなんだなぁ…って感じ。

ファイト中に哲学出来ます。


さらに言うと、40t以上という選択肢を断念せざるを得なくなり、同時に諦めたはずの感度や飛距離。

馬鹿にならないのよ、これが。

物理は嘘をつかない(と、少なくとも信じられている)んで、そりゃVonarm73には劣る。

でも、代わりにVonarm73に無い「弱さ」と、恐ろしく素直なテーパーが違う快楽をアングラーに提供してくれます。


ちなみに、「弱い」という表現を使ってるけど、あくまでVonarm73ユーザーの目線でね。

フツーのシーバスロッドと比べたら、十分「強い」ロッドです。

それが、ティップからスッっと入っていった時の気持ち良さは何物にも代え難い。


フツーのシーバスロッドを使い続けてるヒトはこの素直なテーパーの緻密さは想像できないと思うよ。

所詮我々の思う・感じる「素直なテーパー」なんて全然素直じゃなかったのね…ってこと。

市販車とレーシングマシンを同じ尺度で語ってくれるな…ってことだね。


うっとり出来るロッド。

そう出会えるもんじゃないと思います。


つか、すまん。ヨッパで眠い。

せっかく書いたんでとりあえずアップするけど後で修正するかもよ。

失礼。