夜中、ふと目を覚ますと、パリ・ダカールラリーという言葉が聞こえた。


聞き耳を立てると、風間某という冒険家との対談を、放送していたのである。


曰く、1日1000km走らねばならず、その時、喉の渇きを通り過ぎて空気が喉に当たるのが気持ちよかった。人間、生きていくのに、腹が減る、喉が乾く、より先に空気が要ることが、分かったと言っていた。


何をバカなことを言っている。水くらい持って行け、と思ったが、引き続き聞いた。


彼はオートバイを使っての冒険家と見え、北極点、南極点にも行ったらしい。

夢は地球は終わったので、次は月をオートバイで走ることだという。生きている間には実現は難しそうなので、取り敢えず2番目の目標、8000m級の山を徒歩で登りたい、と言っていた。


目標とするのは三浦雄一郎で、多くの冒険家が彼をお手本にしている、と言う。


その道で一生懸命やっている人の話は、何時聞いても面白い。