夜中、何気なくラジオのスイッチを入れると、聞いたことのある、伸びやかな艶のある歌声が聞こえてきた。


「ナッキンコール」である。思わず終わりまで、1時間ほどを聞いてしまった。

懐かしい。


始めて東京暮らしを始めた頃、彼が来日し、確かライブを開いたのをTV放送していた。お世話になっていた下宿先で、TVを観たのを想い出す。もちろん白黒のTVだったが、何人かでTVの前にかじりついていた。


彼のピアニストとしての名声は全く知らない。知ったのは、日本で「モナ・リザ」を盛んに耳にしだしてからである。


娘さんは歌手のナタリー・コール。親父とデュエットしている(オーバーダビングしている)のは羨ましい。


最近、何かにつけ昔のことを想い出す。他に考えることは無いのか、と思う。