「貝殻学」というものがあったと知って、ウテワールの「アンドロメダを救うペルセウス」が目に留まった。


180×150cmという大きさのカンバスに描かれているということからみて、手前の女性裸体像は、実際の女性とほぼ同等の大きさかも知れない。



目に付いたのは足元に散らばっている貝殻である。



(以下解説より)

ウテワールが描き出した貝殻は実際に存在するものであり、精緻な観察に基づいている。彼は、貴重な貝殻に特有の真珠のような光沢を湛えた色調を、画面全体に与えている。


女性の肌の色には、青みがかった鉛色と薔薇色と灰色との絶妙な混合が見られる。


これらの貝殻は、海の覇者だったオランダの船乗りたちが、世界周遊の旅から持ち帰ってきたものだった。




これらを知ることは興味深いことである。