会場へ入る前に、車椅子を借りた。

そうすれば特別に席を準備してもらう必要もない、と思った。


使ってみると車椅子は安定感もあり、2時間の講義にも充分耐えることができた。



演題は、“生涯学習力とは何か~趣味のすすめ~”で講師は今治ことぶき大学ではお馴染みの先生、木津川 計 氏である。


氏は生涯学習力とは、


現役時代の役職は無しのため、人間を平等にする。

社会人は前から座りノートをとるため、講師の資質を高める。

女性をお洒落に、男性を世話好きにする。

前向きに考えるため、若さを組織する。

趣味、学習、ボランティア、スポーツにより、目標が出来るので張りをもつ。


と説かれる。


また村上 龍の「無趣味のすすめ」を取り上げ、“仕事の尺度で趣味を論じるからおかしくなる”と一言で片付け、ご自分の体験を話された。


お話しによると、氏は独り語り劇場で演じることを20年間思い続け、夢がかない今年は“王将”を取り上げ、7月には公演されると言う。

そしてこの独り語りは3年先の演目まで決まっているという。


“王将”坂田三吉の一部を語り聞かせた後、趣味の効用について


①、向上心を与える。

②、夢をふくらませる。

③、達成感のよろこびを感じる。

④、遊びのよろこびを知る。

⑤、人生を楽しみながら生きる。


を挙げられた。


慣れたものだなぁと感心した。