覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪で起訴された元女優、酒井法子被告(38)の判決が9日午前、東京地裁(村山浩昭裁判官)で言い渡される。


酒井被告は初公判で起訴内容を認めたため争点は刑の重さに絞られているが、判決では焦点の一つとなっている覚醒(かくせい)剤への依存性の有無がどう判断されるかも注目される。


検察側は論告で、「数年間にわたって断続的に多数回、覚醒剤を使っており覚醒剤に対する依存性が認められる」として、懲役1年6月を求刑。

弁護側は「常習性はなく、自分で覚醒剤を用意したのではない。再犯の可能性も低い」として寛大な刑を求めている。



酒井被告は夫の自称プロサーファー、高相(たかそう)祐一被告(41)=同法違反罪で公判中=の勧めで覚醒剤を始めたとされるが、酒井被告は10月26日の被告人質問で、離婚する意思があることを示し、高相被告と距離を置くことを強調。介護の勉強や仕事をしながら更生を図る計画を明らかにしている。

高相被告は10月21日の初公判で懲役2年を求刑されており、判決は今月27日に東京地裁で言い渡される。