酒井被告が新供述「危ないと思って逃げた」

サンケイスポーツ [9/4]


覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された女優で歌手、酒井法子被告が、
夫が現行犯逮捕された時の現場から「4日前に自分も覚せい剤を使用していたので、危ないと思って逃げた」と具体的に供述したことが3日、分かった。

またこの日、同事件の初公判が10月26日に東京地裁で行われることが決定。多数の傍聴希望者が殺到するのは確実だ。


裁判員制度PR映画「審理」では裁判員の主婦役だった酒井被告が、今度は被告席に座ることになる。


捜査関係者によると、酒井被告は「東京に帰る直前の7月30日に奄美大島のホテルで覚せい剤を吸った」「夫の逮捕4日前に自分も使用していたので、
危ないと思って逃げた」などと具体的に供述し始めている。


夫の高相祐一被告が東京・渋谷区の路上で現行犯逮捕されたのは8月3日未明。

少なくとも行方をくらます4日前まで覚せい剤を使用していたことになる。
通常の尿検査では、使用から10日前後で覚せい剤反応が消えるとされ、酒井被告は「4日前」だから「危ない」と素早く判断したようだ。


酒井被告は7月20~30日に鹿児島・奄美大島に家族旅行で滞在。

これまで高相被告が「奄美のホテルに覚せい剤を吸えるように置いておいた。
妻も使ったと思う」と供述していたのに対し、酒井被告は奄美での使用を認めていたが、具体的な日時を語ったのは初めて。

酒井被告は覚せい剤を使用した疑いで追送検されており、東京地検は捜査を継続、9月中に追起訴する方針を固めている。



また、酒井被告は8月3日から8日に出頭するまでの6日間を「覚せい剤を抜く逃走だった」と認めている。

7月31日、8月1日に夫婦で滞在した千葉・勝浦の別荘での使用は認めていないが、高相被告は別荘での覚せい剤所持容疑で再逮捕されており、夫婦で使用していた可能性もある。

警視庁は常習的に使用していた疑いがさらに高まったとして、引き続き捜査を進めている。

一方この日、初公判が10月26日に東京地裁で開かれることが決定した。8月3日、東京・南青山の自宅マンションで覚せい剤0.008グラムを所持していた、とする起訴内容を認めている酒井被告。


10月21日には覚せい剤取締法違反(使用、所持)の罪で起訴された夫の高相被告の初公判が決まっているほか、
麻薬取締法違反(使用)の罪で起訴された俳優、押尾学被告(31)の初公判は同23日と、10月下旬は日本中を揺るがした芸能人絡みの薬物事件の裁判が集中することに。

くしくも10月は厚生労働省の「麻薬・覚せい剤乱用防止月間」でもある。

酒井、高相両被告の間では供述が食い違いをみせており、裁判でのやりとりが注目される。

高相被告は「やりすぎるなよ」と妻が主体的に吸っていたことを証言。一方の酒井被告は「夫に勧められた際、最初は覚せい剤だとは知らなかった」と夫の責任を強調しており、法廷での非難合戦に火花が散りそうだ。