酒井法子容疑者逃走、手助け「社長」犯人隠匿否定

サンケイスポーツ [8/20 7:52]


6日間逃走した酒井法子容疑者。潜伏先の1つである東京・東大和市のマンションは「社長」の弟である四男が所有




女優、酒井法子容疑者の覚せい剤取締法(所持)違反事件で、

その逃走を手伝ったとされる知人男性が自身の長男に「悪いことはしていない」と話したことが19日、分かった。


酒井容疑者の夫、高相祐一容疑者が東京・渋谷で現行犯逮捕された際、「社長」と呼んでいたこの男性。

“自分には罪なし”という考えを強調したが、一方で“手助け”を認める格好となった。


この知人男性(71)は東京・中野にある建築解体会社の「社長」(実際には01年から会長)。

その長男(46)が19日、同社で取材に応じた。

長男によると、今回の事件について「社長」は「事件性はないから心配するな。

悪いことをしたつもりはない」と説明した。
酒井容疑者との関係については「4、5年前に知り合った」と話したという。

長男は酒井容疑者と面識はないという。



「社長」は高相容疑者が3日未明に逮捕された後、
酒井容疑者が8日夜に逮捕されるまでの6日間、

酒井容疑者の継母らとともに逃走したとされる。


刑法では、罪を犯したことを知りながらその人をかくまったり、

証拠隠滅に加担した場合、犯人蔵匿(ぞうとく)罪や犯人隠避(いんぴ)罪が適用される。

「社長」はこうした罪を否定したと取れるが、酒井容疑者らと行動をともにしたことを事実上、認める形ともなった。


近隣住民らによると、同社は約100人の従業員を抱える。

建築業男性によると「この辺の建築会社ではダントツに稼いでいる」。

父親が「社長」の同級生という別の建築業男性は「『社長』は大工からスタートした“たたき上げ”の人。



性格は昔の職人さんらしく豪快」と説明し、
「相当の人脈があるからこそ、この不景気でも繁盛している」と付け加えた。

その人脈を裏付けるように「元有名コメディアンの息子も働いているよ」と明かし、
「社長」が芸能界へのパイプもあることをうかがわせた。

「社長」は5人兄弟の次男。兄の長男はイトマン事件などにかかわった元弁護士で、
酒井容疑者夫婦の弁護を担当する法律事務所の元所長。

弟の四男は同事務所の事務局長で、酒井容疑者が潜伏した東京・東大和市のマンションを所有。

同じく潜伏先の箱根・仙石原の別荘は長男が所有していた。つまり、兄弟3人で手助けしたことになる。



さらに「社長」には妻がいるが、関係者らによると酒井容疑者の継母と社長は親密な関係だという。

19日、妻は「夫はきのうから家に戻らず、連絡もない」と明かし、
法律事務所は元所長と四男について「取材は受けません」とだけ答えた。