サンケイスポーツ [8/11 7:52]


覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された歌手で女優、酒井法子容疑者(38)が、覚せい剤の大量摂取を続けていた疑いのあることが10日、分かった。

警視庁が東京・南青山にある酒井容疑者の自宅から押収した覚せい剤吸引用のストローが42本とかなりの量であることが判明。

さらに、夫の高相祐一容疑者(41)が「たまに会うたびやせていた。

妻もやっていると思った」と供述していることなどから、酒井容疑者が最近急速に覚せい剤に溺れていったのではないかと関係者は指摘している。

これまでの警視庁組織犯罪対策5課の調べに、昨年夏からの使用を認めていた酒井容疑者。
この日はその回数を「数回」と供述し、加えて、夫の高相容疑者が「会うたびにやせていてテンションも高かった。

自分と同じ症状で、妻もやっていると思った」などと供述していることが明らかになった

。酒井容疑者が夫不在のときでも覚せい剤を吸引した疑いがあると見ている。

2人は今年春ごろから別居状態で、高相容疑者は千葉市内、酒井容疑者は南青山に住んでいた。

だが、高相容疑者が酒井容疑者のマンションを訪れたり、外で会ったりしていたという。

夫をはじめ、テレビでも明らかだった酒井容疑者の激やせぶり。

身長1メートル57で体重は公称43キロだが、30キロ台に落ち込んでいた可能性もある。

薬物に詳しい医師で、東京・足立区のヒガノクリニック、日向野春総院長(68)は「やせていくというのは、1日に1回吸っている人の症状。

そのペースだと1週間で2キロやせます。脂肪がなくなり、ほお骨が出て、血管がしぼられていくんです」と話す。


また、世田谷井上病院の井上毅一理事長も「女性の場合、やせ薬、といって渡されることが多い。眠くならないので運動量が増えるし、中枢神経に働き、食欲がなくなる」と覚せい剤を摂取するとやせる事実を指摘する。

酒井容疑者宅から押収されたストローは42本で使用の形跡があった。

この量についてはかなりの量。
最近、集中的に吸っているのでしょう。

普通は1日1回で効果が切れるまで3日くらいかかる。

彼女の場合はかなりの回数を毎日やっているのでは」と日向野氏。井上氏も「多いですね」。ストローの種類はとくに問わず、市販のものが使われる。
また、「コカインを吸うときによく使われる」とも。


大量のストローから考えられるのは、たばこ感覚で吸ってしまう「中度以上の中毒」(日向野氏)。
幻聴や幻視、知覚過敏などの禁断症状が出ると言われており、取り調べ中、留置所での酒井容疑者の様子が気になるところだ。


10日放送の日本テレビ系「おもいッきりDON!」(月~金曜前10・25)では、逮捕約1カ月前に行った酒井容疑者のインタビューを放送。いきなり「鳩ポッポ」のポーズをとる“奇行”を見せており、常習性が強く疑われている。

警視庁によると、高相容疑者は自分の持っていた覚せい剤について「外国人から買った」、酒井容疑者は「昨年夏に夫に覚せい剤を勧められて以降、数回吸った」とそれぞれ供述。

高相容疑者の覚せい剤が酒井容疑者に渡った可能性があり、“ドラッグ夫婦”の実態解明が急がれる。