芝居を見てきました


藪原検校(やぶはらけんぎょう)


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作   井上ひさし

演出 蜷川幸雄

音楽 宇崎竜童

出演 古田新太

    田中裕子


盲目の大悪党 杉の市(のちの薮原検校)の一代記

オープニングで場内の照明が完全に落とされ(非常口も)一瞬にして漆黒の世界に引き込まれる。

何も見えないなか、異様に甲高い笛、ギターの音とが鳴り響き、一瞬にして薮原検校の世界に引き込まれてしまいました。

ストーリーは。。

杉の市の父親が、杉の市のために盲目の旅人を殺めてしまう。

その因果で、杉の市は盲目でこの世に生をうける。

その杉の市は、世の中お金が全てと、お金のため、出世のために次々に人を殺めていく。。

すごくドロドロしたものなのですが、そのドロドロさが際立たないように演出されていました。

ストーリーだけを読むとあまりにおどろおどろしくて、最初は見に行きたくないと思ってました。


また特筆すべきは、舞台美術で、格子状に張ったロープと少しの小道具だけで、道や、川、室内、橋などさまざまなものを表現する。その表現法に感動!!

特にロープ2本と照明で表現した「日本橋」はすばらしかったです。


ついでに、やはり田中裕子はきれい!!