母は元々

僕の俳優としての活動を

良くは思っていませんでした




母も幼少期にお金で苦労した経験があり

息子二人にはちゃんと安定した職についてほしいと思ってくれていました…



夢の事はまた書きます…





俳優の活動に対してあまり

前向きな言葉を今まで言わなかった母





亡くなる2日前


あんだけ元気だった母が

身動きすらとれなくなり

寝たっきりで…


床擦れを防ぐ為に

1.2時間に1回は身体を動かす必要があるので

いつもの様に

母が寝るまでは起きていました…





夜中

オカンと二人でTVを観ていたとき

不意に

オカンが言った言葉…





『ちゃんとした俳優になりや』





別れの言葉みたいで嫌やった…

誤魔化すので必死でした…




治療が始まってからは

余命が告げられた後でも

オカンの前では一切泣かなかったのですが




勘付かれないよう

不安にさせないように

いつも通りに笑顔で

冗談を言うよう心掛けていたのに…




その言葉で

涙を堪えるのが精一杯でした…







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さよならプロポーズ2 第1話

 

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