ROSSOのマブダチ闘病の記録-101114_102216.jpg

写真は先日、近くの山里で開催された「お散歩マーケット」。今年も家族で山道を歩きながらお買い物をしたり、おやつやうどんを食べたりしてきた。

11月もまもなく終わり。もうすぐ師走かあ、と思うと一年とはつくづく早い…と改めて気づかされる今日この頃。

9月末に父が脳出血で倒れて入院。幸い深刻な後遺症も残らず退院できたものの、それまでの夫婦二人の穏やかな暮らしはちょっと様変わりしたりして、いろいろと心配なことも増えた。実家に帰省することも頻繁になったり、それでなくても怒濤のように押し寄せる高校三年生の担任としての仕事に追いまくられてあっという間に月日が過ぎてしまった。

最近よく思うこと。それは「過ごした時間にこそ意味がある」ということ。
結果が当初思い描いていたこととは違ったとしても、または「これで良かった」という評価ができるかどうかわからなかったとしても、過ごした時間は確実に存在している。そして最後に意味を持つのは、結果ではなく、「どう過ごしたか」という「過ごしてしまった」その時間なのだ(…そんな意味のことを、写真家の星野道夫さんが書いていたような気がする)。


こんなふうに文章と向かい合うのも久しぶりだ。
毎日はいつも何かに追い立てられているように過ぎていき、「焦り」のような気分から逃れられることはめったにない。

でもね…「それでいいのだ」とはとても言えないけど、いま自分に与えられた時間と役割を精一杯生きる…「それでいい」と、心の底から思える日がくるような予感はある。
若い頃には味わえなかった感覚。これが歳を重ねていくことへの人生からの贈り物なのかもしれないなあ。