N子ちゃんの息子が起き抜けに怖い夢を見たといって抱きついてきたという。お母さんが病気だという子どもにとっての一大事、彼も一緒に闘っている一人なのだな。子どもの言葉というか日々の表情や喜怒哀楽。これは時にひどく重くのしかかってくる。この子のために頑張らなければと奮い立つ気持ちも沸けば、そんなことを言わないでこっちも辛いのだからと言いたくもなる時もあるだろう。子ども心というのは、時に親へ刃のように鋭利に爪をたつ。それでもあなたを生んだのはわたしで、どんな刃もどんな苦しみも受けて立つと思うより仕方ないのだろう。決して強いわけではない母親も、それでもと地を踏むそんな毎日を重ねて、本当に強くなっていくのだろうね。明日はきっと素敵な夢で目覚めてくれるさ。だってそこにあなたは居るものね。
Author:ROSSO