映画「アデル、ブルーは熱い色」 | ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

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音楽が好きで、映画が好きで始めたブログですが、広告会社退職後「ビジネスの教訓は、すべて音楽業界に学んだ」を掲載しました。

現在リフレッシュ休暇中ですが、ようやく時間に余裕ができたので公開直後に観たこの作品のレポートを投稿します。
まず、

●観て良かった。
●3時間という長さを感じなかった。
●二人の主演女優の迫真の演技に感動した。

これは壮絶な愛の物語だ。それも女同士(レズビアン)の愛の物語だ。...

そして2013年のカンヌ国際映画祭で、審査委員長のスピルバーグが絶賛し、最高のパルムドール賞を作品と共に二人の主演女優に与えたことでも話題になった。
物語は高校生のアデルが、自身の内にある愛の対象が異性の男性ではなく、同性の女性であることに気づくところから始まる。
そんなアデルがある日街で出会ったブルーに染めた髪を持つ美大生エマ(レア・セドゥ)に心をときめかせ、偶然入ったレズバーでの再会を経て、二人は深い関係になってゆく。エマの登場シーンもインパクトがありました!まさにレズという雰囲気満載で(笑)。
こうしてアデルがレズビアンの耽美な世界に堕ちてゆく様を丁寧に描くアラディラティフ・ケシシュ監督の演出は、物議をかもした二人の濃厚なラブシーンも含めまるで一枚の官能的な絵画を完成させてゆくかのようだった。そして、二人の女優もよくぞここまで脱いだものだと驚かざるを得ない。
この純真なアデルを演じるアデル・エグザルホープロスが実にいい。若き日のブリジット・バルドーにちと似ているかも・・・・・・
全編にわたりアデルの心の震えが伝わってくる演技は若いのに見事としか言いようがない。
そして結ばれた二人が美術館で官能的な裸婦の絵画を眺めるシーンの背景で流れたモーツァルトの「クラリネット協奏曲」の美しくもはかない旋律もまた耳に残った。
好き嫌いはあるかもしれないが、私が観た劇場も含め、世代を超えた多くの女性がこの作品観たさに劇場に殺到しているという。

http://adele-blue.com/
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