映画「ネブラスカ」 | ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

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音楽が好きで、映画が好きで始めたブログですが、広告会社退職後「ビジネスの教訓は、すべて音楽業界に学んだ」を掲載しました。

今年のアカデミー賞は実に多彩な作品がノミネートされ、テレビを観ていても非常に楽しくドキドキしました。個人的には何と言っても「ダラス・バイヤーズクラブ」が印象的でしたが・・・・・無冠に終わった「アメリカン・ハッスル」とこの「ネブラスカ~ふたつの心をつなぐ旅」も実に味わいのある作品でした。もし、あなたのところに「100万ドル当たりました!」の手紙が来たらどうします?嘘だと思いますか?騙されたと分かっていても、はるばるモンタナからネブラスカまで行きますか?ブルース・ダーン演じる主人公のウディはボケが始まった、恐らく80歳ぐらいの老人です。ウディのところに来た「100万ドル当選の手紙」を信じ、歩いてでもモンタナからネブラスカまで賞金を取りに行くといって家族を悩ませる。もし、このウディが自分の父親だったら貴方ならどうしますか?映画を観ている間中、ず~っとこう問いかけられているようでした。結局、この父親とネブラスカまで行く次男の父親捜しの旅がこの作品のテーマになるのですが、そこには息子の知らない父親がいた。自分の知らない父親、それは朝鮮戦争で地獄を見た父親であったり、必死に働いて工場を経営するまでになった父親であったり、母親の前に付き合っていたガールフレンドとの出会いであったり・・・・・そうか、俺のオヤジにはこんな人生があったのか。そう悟った息子が最後に父親に贈る人生の当たりくじが心にじ~んと響いてきます。老いた父親を持つ息子には特に観てほしい作品です。http://nebraska-movie.jp/