映画「ダラス・バイヤーズ・クラブ」 | ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

音楽が好きで、映画が好きで始めたブログですが、広告会社退職後「ビジネスの教訓は、すべて音楽業界に学んだ」を掲載しました。

いや~、良い映画でした!真面目なテーマなのに痛快で可笑しい。実話なのに嘘っぽい奇想天外さも面白かった。でも、哀しくて切ない。女好きで、ギャンブル好きなダラスの独身カウボーイがマシュー・マコノヒー演じるロン・ウッドルーフだ。彼がある日、意識を失って担ぎ込まれた病院でエイズと診断され、余命30日と宣告されてしまう。「冗談じゃない!俺はロック・ハドソンじゃない。女好きの俺がどうしてエイズに?」彼は医者がしきりに勧める治療薬に疑問を持ち、徹底的に調べる。そして、エイズ治療薬については...医師も顔負けの知識を持つようになり、世界中から未承認薬だが効果がありそうなエイズ治療薬をあの手この手でかき集め(ここが面白い!)、入院中に知り合った性同一障碍者のレイヨン(このゲイを演じたジャレッド・レトーの演技がこれまた素晴らしい!)と共に、会員制の組織にして患者に売りまくるのだ。この組織の名前が「ダラス・バイヤーズ・クラブ」というわけだ。最初は単なる反骨精神と自身が生き延びるために未承認薬を集めたのだが、やがて国を相手に戦う社会派戦士に変身していく。実際、余命30日のロンは7年も生き抜いたという。日本では、丸山ワクチンを思い浮かべる人も多いかもしれない。とにかく20キロ減量したという痩せ細ったマシュー・マコノヒーの演技が強く印象に残った。登場シーンはごく僅かだったが、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の証券マン、「マジック・マイク」の男性ストリップ小屋経営者役でも怪演を見せたのは記憶に新しい。いい役者になった。アカデミー賞の発表が楽しみだ!http://www.finefilms.co.jp/dallas/ もっと見る