週末に京都へ行ってきた。
もちろん仕事です!
23日(金)の夜、京都の醍醐寺で行われた「第18回世界遺産劇場~醍醐寺 醍醐の宴~」を見学するために行ったのですが、当日はあいにくの雨模様。
まだまだ底冷えのする京都でしたが、イベントそのものは「霊宝館」という国宝や重要文化財が多数安置されている場所で上演されたので雨の影響はありません。
その夜、何とも厳かな「霊宝館」の中で上演されたのは、以下の演目でした。
■朗読劇「幻色江戸ごよみ」
■原作:宮部みゆき 構成・演出:長部聡介
■出演:佐々木蔵之介、市川亀次郎、佐藤隆太
醍醐寺の僧侶たちによる馨明から始まるこのイベントのために集まった聴衆はおよそ、1000人。
80%が女性でした。
声色を変えて少女から老人までを見事に演じた市川亀次郎さんの朗読が特に印象的でした。
次回は6月に平泉で開催予定だそうです。
閑話休題
3月の今頃は多くの企業で人事異動の話題で盛り上がる時期ですが、当社もその例外ではなく、22日(木)に内示があったばかりです。
合併により会社が誕生して5年目の今年、かつてない規模の組織改革&人事異動がありました。
私にも内示がありました
詳細は4月1日の発令日に改めて報告させてもらいます。
東京への帰り道、今回内示した人たちの顔を思い浮かべました。
いずれの人たちも「えっ?」
と驚く意外な内示だったようです。
私が内示したひとの大半は30代~40代の働き盛り。
企業にとって最も貴重な戦力となる世代です。
私はこの年齢の人たちが企業人として魅力ある時間を企業と共に共有できなければ、企業の成長はないと思っています。
いわば企業人としての青春時代がこの30代~ではないでしょうか。
だからこの世代の人たちを大切にし、伸び伸びと仕事ができる環境を与えてやることが極めて重要なのです。
では、企業人にとっての青春時代って何だろう?
「辛い」とか「苦しい」という悩みをどの世代のときよりも深く心に刻み、真剣に考える時代が一般的な青春時代とするならば、大学を卒業し、仕事を覚え、ようやく初めての部下を持ったあたりが企業人としての青春時代のような気がします。
自分自身を振り返ると・・・・・・
30代の後半に演歌・歌謡曲が強いレコード会社でロックレーベルを立ち上げ、仲間と共に自らの足で情報を集め、自らの考えで最も多く行動した時期でしたし、40歳を過ぎたときには未知の広告業界に飛び込み、右往左往しながら広告ビジネスを一から学んだ時期でした。
まさにこの時期、「青春時代」と呼ぶに相応しい思い出がたくさんあります。
だから、人事異動の時には、真っ先にこの「青春時代」を味わえる環境があるのか、ないのかを考えます。
「青春時代」を味わえる環境にないと思った人には、新たな環境を与えてやる必要があるからこそ異動が必要になるのです。
その原点にあるのは、いつも「つらいから青春だ」という言葉です。
つらくない青春時代を過ごした人は将来どこかで挫折する。
企業人にとって最も重要な30代~に青春時代と呼ばれる経験をすることがどれほど大切なことか。
そう思うことで仕事が一段と楽しくなるし、「辛さ」や「苦しさ」を経験した人は、将来それが楽しい思い出になる日が必ずやってきます。
これは理屈ではなく、40年近く企業人として働き、紆余曲折、山あり谷ありを経験してきた私自身の人生から学んだことです。
決して机上の空論ではありませんので。
そこんとこ、よろしく!