「正解主義」からの訣別と「宇宙兄弟」 | ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

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音楽が好きで、映画が好きで始めたブログですが、広告会社退職後「ビジネスの教訓は、すべて音楽業界に学んだ」を掲載しました。

2012年になり1週間が過ぎました。


4日からの媒体社やスポンサー挨拶に続き、広告業界各団体の賀詞交換会に出席して、あっという間の1週間が終わりました。


今年も厳しい1年になりそうですが、過去と訣別し、改革の発想で進む企業とそうでない企業との格差が益々大きくなるような予感がしています。


1月8日の朝日新聞朝刊。


元杉並区立和田中学校校長の藤原和博さんが「僕は正解主義と闘う」というコラムの中で、今変えたいと思って闘っていることとして以下の3点を挙げていました。


それは、


1.正解主義


2.前例主義


3.事なかれ主義


これからは、もう成長社会は終わったことを心していかなければならない。とくに20代、30代の人たちに意識して欲しいのは、教えられてきた成功例が機能しないということ。自分の父や母、あるいは先生が事あるごとに言い続ける「言われたとおりに努力すれば、人生は安定する」という考え方では、求めているような成功ができない時代になっているのです。まずその呪縛から、自分自身を解き放っていかなくてはならないのです。


確かに私が20代、30代の頃は、「努力すれば報われる」を前提に、自動的に素直な努力をすれば必ず一つの正解に辿り着く時代でした。


まさに正解主義のレールの上で、仕事をしてきました。


でも、今の時代は違うのです。


3.11もあり、世の中の価値観が一気に変わってしまいました。


誰を信じて、何を信じて生きていくのが正解なのか、分らないし、誰も教えてくれません。


こういう時代を逞しく生き抜いていくために藤原さんは「正解主義」、「前例主義」、「事なかれ主義」と決別しなければならないと熱く語っています。


例えば、いま、巷で大人気の漫画「宇宙兄弟」。

宇宙兄弟(1) (モーニングKC)/小山 宙哉
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私も遅ればせながら、この正月に娘から借りた単行本を読み始め、今は全17巻のうち9巻まで読了しました。


この本を読むと藤原さんが言っていることがよく理解できます。


主人公の南波六太(なんばむつた)はエリートではないし、いつも一歩はみ出し、簡単に正解のレールには乗れない。


一方、弟の「日々人」は常に前向きなエリートとして兄の六太より早くNASAの宇宙飛行士になってしまう。


幼い頃から共に宇宙飛行士になることを夢見続けてきた兄弟だが、兄と弟の順番が逆になってしまう。


でも、この兄弟、とても仲が良いのです。


自分の心に正直で、いつも言わなくていいことまで言ってしまう六太は、弟の後を追って宇宙飛行士になるべく挑戦を始めるのだが・・・・・・・・・・


弟である「日々人」が月で遭難した時には、NASAの前例に捉われず、兄弟だからこそ分る独自の判断で弟の救出に貢献する。


NASAの「前例主義」に対する批判です。


「宇宙兄弟」は、南波六太が「正解主義」、「前例主義」、「事なかれ主義」という過去の経験や常識と離れたところに立って描かれているところに大きな魅力があると思います。


「宇宙が好きだから」という、ただ、その1点だけにエネルギーを集中させて生きている六太。


彼の真っ直ぐな生き方が我々ではできない何かを成し遂げてくれるのではないか?という希望に読者は共感をおぼえるのだと思います。


また、こんな言葉もあります。


宇宙飛行士候補に選ばれた一人「絵名」が弟に「自分の将来ってさ・・・・・ど~やって決めたの?」と聞かれるシーン。


絵名がこう答えます。


「例えばピアノを弾けるようになりたいとか・・・・・英会話をマスターしたいとか・・・・・そーいうのでさ・・・・・・時間も忘れて続けられるようなものが、1コでも見つかればいいよね」


こんな台詞が満載です、宇宙兄弟の中には。


あと7巻を今日、明日の2日間で読み切る事が楽しみですニコニコ


ところで、昨日今年の初打ちで、千葉県野田市にある「紫カントリーあやめコース」に行ってきました。


晴天でしたが北風が強かった。



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今年はラウンド100切りを宣言しているだけに、力が入りドライバーは不調でしたが、今年のテーマにしているアプローチとパットで頑張り、99と、何とか100を切ることができました。


4つのショートもバーディー1つ、パー1つ、ボギー2つとまずまずでしたし、バンカーも1発で脱出できた。


この調子を維持したいな~!