ニコラス・ケイジとブラッド・ピットが絡んだオバカ映画!?
六本木の交差点から六本木通を溜池に向かって下りて行き、左手に三河台公園がある交差点の反対側の少し先の路地を右に上がった(階段です)左手の、また階段を上がったところにあるバーが「SIDE-TWO」 だ。
このバーにはかれこれ20年以上通っている。
先週も部下を連れて飲みに行った。
酒も旨いが肴も旨い。
先代のオーナーママを慕って多くの文化人が夜毎集った店だが、私などは何歳になっても若造扱いで、ママが酔うといつも「OOクン」とクン付けで呼ばれていた。
いい大人がクン付けで呼ばれるのはかつての同級生か、この店のママしかいない。
そのママからこの店を引き継ぎ、若くして(そんなに若くないかも・・・・)オーナー兼バーテンダーになったのが(実名で言ってしまいますが)平山洋さんです。
彼とも長~い付き合いになる。
私も彼も大の映画ファンであることから話が合い、この店で飲む時にはいつも映画の話題に事欠かない。
そんな彼が貸してくれたDVDが「KICK ASS」 という作品でした。
ジャケットを見るとスパイキッズに出てくるような少女と、スパイダーマンやバットマンもどきのヒーローが描かれている。
データによれば2010年12月18日に日本公開されたのだが、上映劇場がシネセゾン渋谷というマイナー劇場であったため、巷の話題になることはなかった。
しかしクレジットを見ると制作にブラッド・ピットの名前が。
そして出演者にニコラス・ケイジのクレジットがあるではないか。
何のインフォメーションもないままDVDを見始めた。
確かに前半はバットマンのようなヒーローに憧れるダメ高校生が主演のオバカ映画だったが、美少女ヒーローの「ヒットマン」が出てくるあたりから俄然面白くなる。
この美少女ヒットマンが可愛いのだ!
11歳ぐらいの少女がヒットマンに変身するとクエンティン・タランティーノ作品のように、滅多やたらに悪人を撃ち殺していくのだ。まるで「キルビル」だ。
これが極めて痛快!
ダメ高校生扮する「キックアス」は、元々力がないから悪に立ち向かっても簡単に返り討ちにあってしまう。
しかし、最後にキックアスとヒットマンが力を合わせて悪を退治するシーンになると、もう拍手喝采の気分になってしまった。
アメリカでは公開時に初登場1位を記録したそうです。
予想以上に楽しめました
私は映画ファンとしてはわりとオーソドックスなほうだが、平山さんは違う。
彼なりの拘りが極めて強いから、私が知らないマイナーな作品もよく観ているし、スター・ウォーズ・オタクとしてもかなり有名だ。
何よりも酒を飲む場から、こうした映画繋がりが生まれることが嬉しい。
映画好きな人は是非一度SIDE-TWOを訪れ、平山さんと映画談義をしてはどうですか?
いつもより美味しくお酒が飲めること請け合いです。