部長による来期事業計画のプレゼンが終わりました
一昨日、新聞雑誌局に所属する3部長(新聞+雑誌+OOH)による局内プレゼンテーションがありました。
今までと違うのは以下の2点です。
*部長自らがプレゼンテーション資料を作成し、局員全員の前で発表する
*傍聴者に他部署の幹部(マーケティング、クリエイティブ、営業)を加える
部長にとっては、今まで自部門のスタッフだけに説明していればよかったものが、局員全員に加えて他部署の人間も参加した場でプレゼンするのですから、緊張したことと思います。
プレゼンに慣れている人、慣れていない人の差がでましたが・・・・・・・・・・仕方ないです。
プレゼンテーションとは、
「自分が考えていることを相手に分かりやすく伝えるためにはロジカルな思考に基づき、図解などのテクニックを使って整理された企画書を作成し、限られた時間内で相手に提案する。」
これが基本です。
活動計画作成の指導の中、図解を不得手にしていることが分かりました。
ロジカルに整理されたものをグラフィカルにまとめる能力に差が出たということです。
これは経験で覚えるしかありません。
私が最も不満だったのは、一人20分と指定した制限時間を10分近くオーバーしたプレゼンテイターがいたことです。
これが企業でのプレゼンだったらどうします?
先方の宣伝部長に20分しか時間がないと言われたのに、30分も喋っていたら。
イライラしている宣伝部長の顔が浮かんできます。
そこで、もうひとつプレゼンの鉄則を紹介します。
「複雑な情報は伝達効率を低下させるから、できるだけ単純明快なほうがよい。単純明快ということは、余分な情報を割愛し、理路整然と伝えたい内容が整理されていることである。」
さらに、しゃべる場合は1ページ1分以内が基本です。
10ページのプレゼンテーション資料を説明するのに20分かかっていたらアウト!です。
そんなことを考えながら部長たちのプレゼンを聞いていました。
かつて日産のカルロス・ゴーン氏が日産リバイバルプランを成功させた時のインタビュー記事を今でも保存していますが、プレゼンテーションとコミュニケーションについて興味深いことを述べています。
「日産リバイバルプランが成功したのは、コミュニケーションが優れていたからだ。優れたビジョンや経営計画があって、はっきりした優位性があっても、きちんとしたコミュニケーションを取らなければ社員はついてこない。」
その上で、企業経営に必用なこととして、今では有名になった次の3点を掲げたのです。
1.Motivate : やる気
2.Transparent : 透明性
3.Commitment : 数字で示された達成すべき目標
そして最後にこう締めくくりました。
「メッセージは優先順位をつけて、最小限に抑え、正確にシンプルに伝えること」
肝に銘じておきたい言葉だと思います。
部下を指導するとき、アレコレ沢山のことを言ってもダメです。コレだけ、というものを何度も繰り返すことです。
人事部の新人研修も同じです。
新入社員だからと、アレコレ覚えさせることが度を過ぎるとマイナス効果になります。今の時代、むしろ「知らない」ということを武器にして新しいことに挑戦させるほうがベターなこともあります。
この3月に私の部署に営業から2人が異動してきました。
40代と20代の男性二人です。
彼らに最初に伝えたのは、アレコレ学ぶ前にまっさらな気持ちで今の部署の仕事を見て、気づいたことを私に報告してほしいということでした。
最後になりますが、本気で相手を説得するためのプレゼン資料を作成する時に、私がいつも気にしているのは、企画書に「志」を感じるフレーズが入っているか否かです
「志」のある言葉やフレーズがひとつでも入った企画書は相手の心に響きます。
この本は役に立ちました。
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