売上が落ち続けるレコード産業・・・・・・どこまで下がるのか?
日本レコード協会が7月度の生産実績を発表しました。
ちなみに生産実績とはオーディオレコードとビジュアルの売上を合計したものです。
数量 : 2215万枚・巻で前年同月比で84%
金額 : 247億円で前年同月比で79%
これを1~7月の累計でみると
金額 : 1406億円で前年同期比で81%
このまま推移すると年間売り上げ予測は2410億円。
音楽配信売上が推定で年間1000億円前後ですから、合計しても3400億円前後です。
1998年の生産実績が7541億円ですから、この10年間で半分以下(45%)に縮小したことになります。
内容を分析すると
金額で、
アルバムが前年同期比80%
シングルが前年同期比90%
アルバムが特に厳しい。
好きな曲だけ買う。
好きな曲だけダウンロードして自分好みのアルバムを作る。
だからパッケージで売れるアルバムはコンピレーションが中心になるのです。
ビートルズの「アビーロード」。
A面とB面に当時のビートルズの置かれた状況が分るように選曲されており、涙するなんてことはもうないのでしょうか。
一方の音楽配信実績ですが、
1~3月の四半期しか発表されていませんが、金額で前年同期比100%の225億円。
それをメインのモバイルの実績(着うた&着うたフル)で見ると、
数量で96%、金額で98%と前年同期を割り込んでいます。
パッケージの売上ダウンを右肩上がりの音楽配信、それもモバイルでの音楽配信売上でカバーしてきたというビジネスモデルが根本から崩れつつあるのです。
レコード産業はどこへ行くのか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こういう時にはエンタテインメントコンテンツを活用した新しいビジネスモデルが生まれる可能性が極めて高いと考えたほうが良いと思います。
ただ、今までと全く異なる視点が必要ですが・・・・・・・・・・・