消費者目線の千代田区立図書館 | ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

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音楽が好きで、映画が好きで始めたブログですが、広告会社退職後「ビジネスの教訓は、すべて音楽業界に学んだ」を掲載しました。

利用する人の視点で作られた図書館です


九段下駅から皇居のお堀に沿って内堀通りを竹橋方面に歩いたところ、千代田区役所の9,10Fにあるのが千代田区立図書館です。


この図書館が、この場所に移って僅か1年で来館数が100万人を超えました。


蔵書が15万冊と言いますから決して大きな図書館ではありません。なのに、どうして?


以前から気になっていたので、今日行ってきました。


ちなみに国立国会図書館の蔵書は634万冊です。




こんな感じです。


明るくて見晴らしがよく、何となく重苦しい一般の図書館とはチョット異なった雰囲気です。


近くにある日比谷図書館と較べるとその差は歴然です。


なぜ、この図書館に人が集まるかというと、全てにおいて利用する人のため、つまり消費者目線で運営されているからだということに気づきました。


千代田区は学生とサラリーマンが多いところです。


まず、閉館時間ですが


*普通の図書館が19時前後に閉館するのに、ここは22時閉館です。サラリーマンにとっては重宝です。


来館者の実に60%がサラリーマンだそうです。


*本棚の高さが160cmと頭の上まで棚がある一般の図書館と異なり圧迫感がありません。開放的です。


*ケータイが必需品の現代人ですから、ケータイ不可ではなく、通話可能のスペースが設けられています。


*また、乳幼児連れのお母さんのために乳児室が設けられています。


*フタのある飲み物(主にペットボトル)ならば、持込可能です。


これは特に若い人たちに好評だそうです。


*明るい服を着たコンシェルジェがいて、来館者の様々な質問に丁寧に答えていました。


他にもあるのでしょうが、一般の図書館では不可能なことも、こでは工夫を凝らしながら可能にしています。


つまり、全てが利用する人の目線で作られているということです。


さらに、この図書館には図書館に立ち寄れない人のために、公共図書館初の「電子書籍貸し出しサービス」も行っています。


「文楽」公演などのイベントや「懐かしの日本映画プログラム展」などの催し物も不定期ですが、開催しています。


どうですか?


ここまで書くと一度は行きたくなりませんか?


こういう話題がクチコミで伝わり、僅か1年で100万人という動員を達成したのです。