やわらか戦車と美肌一族とCGM-2 | ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

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音楽が好きで、映画が好きで始めたブログですが、広告会社退職後「ビジネスの教訓は、すべて音楽業界に学んだ」を掲載しました。

オーホッ、ホッ、ホッ、そんなお肌で私に勝てるとでもお思い?




美肌一族という化粧品ブランドがあります。


ベルサイユのばら調のイラストが描かれたパッケージがひときわ目を引く商品に、まず驚かされます。


このブランドの人気商品が「美肌一族美肌沙羅シートマスク」という美容液をたっぷり含んだシートマスクで1枚、450円。これが高いのか安いのかは、男性の私にはよく分かりませんが・・・・・・・。


この商品のプロモーション手法がとても面白かったので、記憶に残っています。


携帯サイト「girlswalker.com」でスタートした「美肌一族」という少女漫画から発展して、商品が発売されたのです。


その漫画とは・・・・・・・・・・


世の女性たちの憧れの的となる「WBC」(美肌世界大会)を、300年間勝ち続けた美肌一族。だが、その栄華は長女の謀反によって失墜していった。名誉を取り戻すべく、美肌一族の次女・美肌沙羅がたどる数奇な運命とは・・・・・・・・。


この商品を企画した(株)ラブラボの芝本裕子代表は、


化粧品を企画するにあたって、店頭でどうすれば大手メーカーに負けないほど目立つことができるかを考えたとき、パッケージはベルサイユのばら調で行こうと思いついたのです。美容液をたっぷり含んだシートマスクはウケるという自信はありましたが、先に漫画の企画を思い立って「美肌一族」というストーリーを走らせてしまいました。


着眼点がいいのは、この漫画を携帯サイトで発表したということではないでしょうか。


その後サイト上での販売を行ったところ、1日最大65,000枚以上を売上、大ヒットを記録。06年5月に全国発売を開始するや、50万枚を突破する人気商品になったのです。


ブランド戦略に少女漫画を使い、それを人気の携帯サイトで発表。ユーザーが注目し、口コミが広がっててきたタイミングで、商品をその携帯サイトのみで販売。大ブレークさせた後に一般発売に転じる。


バズを利用した、非常にユニークで手の込んだブランド戦略だと思いました。


これも大量の広告宣伝費を使わずに、媒体をセグメントし、ユーザーの口コミを利用したプロモーション。今年1年を象徴するような事例だったので紹介しました。