振り返り日記 その9 ~ ヨーロッパ、アジア旅行 vol,4 ~ | ファッションをわかりやすく説明するスタイリスト土居コウタロウ ブログ大阪梅田東京新宿

ファッションをわかりやすく説明するスタイリスト土居コウタロウ ブログ大阪梅田東京新宿

ショッピング同行アドバイスと、おしゃれを磨くセミナーを提供しています
おしゃれや服装を「感性」や「センス」ではなく「わかりやすく理論的に」伝えています。



アランとの旅行は10日程度だったんですが、
毎日が刺激的で楽しい日々でした。



旅の途中でアランに撮ってもらった写真↓

外見も内面も輝かせるパーソナルスタイリスト土居コウタロウのamebablog-ire.jpg




最後の目的地のアランの叔母さんにあたる
オリーブママのところについたのが
10月26日のことでした。


オリーブママは高齢で、
僕も一緒に行くと大変だから
その辺りでおわかれで、ということだったんですが、
着いた日が、外も暗くなってしまって、
宿も見つけられないということで、
一緒にお邪魔することになりました。


オリーブママは快く泊めてくださって、
温かいおもてなししてくれました。

裕福なお宅みたいで、
寝具やお風呂など、
ありえないくらいの
キラキラぶり。
そして高級感ただよっていました。


貧乏旅行をしていたので、
ゆったりとお風呂に入れるのは
とても嬉しいことでした。

そして、オリーブママに

「実は明日27日は僕の誕生日なんです。」

と伝えると、
「それは是非もう一泊していきなさい!お祝いしましょう!」
ともう一日泊めてもらいました。

一日その街で買い物や食事などをして、
帰っても、サンドイッチや紅茶などで
もてなしてくれました。

(あちらは紅茶が本当に好きみたいで
 何かあると紅茶を出してくださいます。)


晩御飯と、ケーキも焼くわね、と
はりきって台所にいてはるママが可愛いのと
思わぬ誕生日プレゼントに嬉しくて
一日中ニコニコしていました。

アランともお茶しながら、
「お別れ寂しいね。」
と話していました。


晩御飯はとても美味しく盛大で、
ワイワイと盛り上がりました。

何かお返しはできないかと考えて、
あちらでは漢字が珍しいので、
名前や住所など、漢字で書いて
プレゼントしたりしました。


そんなこんなしていると、
外でバンバンと音が鳴りだしました。
何かなと思っていると、ママが
「外で見てらっしゃい」
と、送りだしてくれました。


そう、
花火です。


こんな冬の手前に花火っていうのも
日本では不思議ですが、
アランと二人で楽しかったね、と
話ししながら見ていました。

そして部屋に戻ったときにママが
「花火キレイだったでしょ?」
と、また食後の紅茶を出してくれて、

「実はね、あの花火は、
 街に行って、タロウの誕生日の
 お祝いに、上げてもらったの。」

とニコニコして言うのです。


本当は違うとは思うんですが、
そんな一言が言えるママが
チャーミングで、その気持ちが嬉しくて
感動です。
今でもありありとその時の言葉を覚えています。

最高の誕生日になりました。




次の日の朝、
次の大きな街へのバスが出ると、
オリーブママの家を出て、
そこから10分ほどのバス停にアランと一緒に向かいました。


少し待ってバスが着き、
「本当に有難う。」と、
アランとハグして別れました。




そして、そのバスは、僕らが歩いてきた道を
戻る方向に発車していきました。

『はぁ~、ほんといい人たちだったなぁ~、寂しいなぁ~。』

と半泣きになっていると、オリーブママの家の近くに来ました。

『思い出の家だなぁ~』

と近づく家を眺めていると、、、
なんと!!

オリーブママが、
見送ってくれたまま、
玄関のところで立っていて、
こちらのバスに手を振っていたんです!!


見えるかわからなかったんですが、
僕も必死で泣きながら手を振り、
その温かさに心から感謝したのでした。


日本に帰ってからも、
お手紙を出しました。
返事はなかったですが、
元気にされていることを
願っています。