あるSF作家が考えた平和
先日、あるSF作家さん原作のマンガ本を読んだとき、
完全な平和ってこういうことかもしれないと思った。
それは、一人一人が個室ないしカプセルの中に引きこもり、その中で眠り続けている。
でも、脳の中はコンピュータによって、本人の欲望を満たすように、
さまざまな快楽を与え続けている。
言い換えれば、人間がバーチャルの世界にずっと入り浸っている状態だ。
これなら、戦争を起こしても誰も傷つかない。
これなら、全員の欲求をもれなく満たすことが出来る。
これこそ、究極の平和なのかもしれない。
でも、人間としての本来の生き方を捨て去ってしまう。
しかし、現実に起きようとしている。
ネットゲームなんてその典型。
さらには、脳波をキャッチして「夢」を作り出そうとしている。
もしかしたら、百年後したらそうなるかもしれないが、
僕はそんな平和などいらない。
最後に、この作家さんの名前は光瀬龍さん。
見たマンガは、「百億の昼と千億の夜」(萩尾望都さんのマンガ版)です。
ちなみに、「アンドロメダ・ストーリーズ」も同じような感じだったのを思い出しました。