地球へ・・・
先月、古本屋で購入した竹宮惠子さんのマンガ、「地球(テラ)へ・・・」を紹介します。
<あらすじ>
舞台は、今よりも遥か遠い未来。人類は環境破壊により滅び行く地球を再生させるため、植民惑星へ移住した。
コンピュータ管理により整然と生きる人類。その一方で疎まれる、特殊な能力を持つ「ミュウ」という存在。
彼らは過酷な弾圧の中で政府の目から逃がれ、息を潜めながらも自分たちの存在意義を考え、そして地球への帰還を夢みていた―。
ミュウのリーダー、ソルジャー・ブルーは、アタラクシアに住む少年ジョミーを自分の後継者として選び、夢を託す。
故郷・地球へ還る―――
その強い想いから、彼らの地球を目指す戦いが始まる。

<キャラクター紹介>
●ジョミー・マーキス・シン
ミュウサイド主人公。潜在的なミュウとして14歳まで生きてきた。感情過多であるため、幾度かESPチェックを受けてきたが、それを潜り抜けてきた。そのタフな精神力がソルジャー・ブルーの目に留まり、余命わずかの彼の後を継ぎ、ミュウの新しい長となる。そしてブルーの意思を継いで、ミュウが長年目指してきた地球(テラ)へ向かうこととなる。
●キース・アニアン
人類サイドの主人公。ジョミーの最大のライバル。機械(マザー)の申し子・鉄面皮などと評され、地球のどこにいても一目置かれ、一線を画される存在である。「メンバーズ・エリート」に選出され、その頭角を現して目を見張るスピードでエリートコースを昇進していく。その間にミュウとの戦いをしていく中で、最終的に国家元首にまで上り詰め、ジョミー達ミュウの前に立ち塞がる。
●ソルジャー・ブルー
ミュウの中で最も長く生き、長としてミュウ達を束ねてきた。虚弱体質で聴覚に障害があり、耳にはヘッドフォン型の補聴器を付けている。3世紀もミュウとして生きたといわれるが、青年としか思えない外見を保っている。若く見せたがるのはミュウ全体に見られる傾向だと称する。 ただし、寿命が近づいており、後継者を模索しているなかで、ジョミーという逸材を見つけ、彼を次のソルジャーとして継げるように画策した。
●フィシス
ミュウの美少女占い師。生まれつきの盲目で予知能力に秀でている。常に歴代のソルジャー(ブルー、ジョミー)に仕え、提言を与えている。占いは占い用のターフル(オランダ語でテーブルの意)で行われ、占いの結果は概ね当たる。 謎の多い女性で、物語上、重要な意味を担う存在である。
●トォニィ
惑星ナスカで、母体によって生まれた初めての子。オレンジ色の瞳と髪の毛を持つ。本人曰く「(ジョミーと同じ)完全なミュウ」。 彼にとってジョミーは「グラン・パ」(おじいさん)であり、両親以上に尊敬すべき「親」である。それゆえにジョミーと別れたりジョミーに嫌われたりすることを最も恐れている。
●ジョナ・マツカ
ミュウであることを隠し、人間社会に溶け込んでいたミュウ。控えめで大人しい性格。キースを殺そうとするが、反撃されてしまう。その後、助命される代わりに無理矢理キースの副官にされ、彼の片腕として共に人生を歩むことになる。最初は嫌々ながらキースに従っていたが、やがて、その関係は徐々に変わってゆくことになる。
●セキ・レイ・シロエ
キースと同じステーションに在住していた、エリートでありながら機械によって制御された社会を強く拒み、憎んでいた少年。キースやサムを蔑むような態度を常にとる小生意気な子供でありながら、勉強に精を出してエリートとしての道を歩むという、一見矛盾しているが筋の通った行動をとっている。やがて、キースが幼少時代の記憶が全くないことを知った彼は、キースを陥れるため、その素性を探るべく行動を開始する。そして、キースの出生にまつわる真実を告白することになる。
●サム・ヒューストン
幼少時代はジョミーの幼馴染で、ステーションではキースの唯一の親友となる。ガキ大将タイプで、面倒見が良い優しい男。 その人間関係が災いして、ミュウと人類の運命に翻弄されることになる。
●リオ
ミュウの1人。先天性の言語障害を持ち、テレパシーで会話する。ジョミーの左腕。 ジョミーが初めて肉体的に接触したミュウであり、彼の優しさを心から理解している、初めての良き理解者であり、味方でもある。
他にもキャラクターがありますが、詳しくは公式ホームページへ。
「地球へ・・・」公式ホームページ
ということで、ミュウ側と人間側のさまざまな模様が入り組んでおり、
なかなか読み応えがありますし、読めば読むほど味のあるという作品ですね。
一昨年に、再アニメ化したそうで、
(その時は、ほとんどジャズ・フュージョン系の音楽や鉄道に熱中してましたが・・・)
今度はDVDを見てみようかなと思ったりします。
そういえば、これのパロディー版で「私立 シャングリラ学園」というのがあるそうで、
コミケで買ったのもほぼ同じ内容だったな・・・