母の日に想うこと
昔々私は県立玉野高校へ通学していた。
幾何の時間、黒板にX軸だY軸だ縦横斜めに線を引きここの角度は・・・先生は詳しく説明してくれるのだが分からない、見えないからだ、席を前にしてもらえば黒板の両サイドが光る、光らない程度に下げると全体がぼやける。
滑り止めに受けていた私立高校は教室は狭く教壇の所までぎっしり机を置いているという
一学期の中間考査の終わった時点で県立普通科から私立の商業科へ転校する事にし天満屋近くの細謹舎へ母と共に教科書を買いに行った。
残っていたのは表紙の破れたもの、ページの一部がないもの、ろくな物はなかった。
物理の教科書は在庫すらなかった、私が友達から借りた物理の本を母は帳面に書き取った、私はそれを教科書とした。
私は簿記その他の遅れを取り戻すべく一心不乱に勉強した。
私立は授業料は格段に高い、その上通学定期代もいる、
この頃は進学組、就職組が半々くらいだった。
そのような時代よくもまあ転校させてくれたものだ その父や母に親孝行もせず一人で大きくなったような顔をして過ごしてきた。
今朝のNHKラジオ【千住まりこ】母の日によせて・・・
仏壇にカーネーションをと言っていた
おかあさん ごめんなさい 尊敬し感謝し 親孝行を怠ってきた自分を恥ずかしく思います。
あなたがたのおかげで今幸せです
父の恩は山よりも高く 母の恩は海よりも深し
親孝行 したいときに 親はなし
ああ無情 ありがとう ありがとう ありがとう!